※本ページにはプロモーションが含まれています。

ユダの接吻ジョット〈ユダの接吻〉

高価な香油をイエスの頭にふりかける女。最後の晩餐での銀貨30枚を得ていたユダの裏切りへの指摘。これでユダは席を外します。

その後、パンとワインの儀式、そして「ゲッセマネの祈り」、その後ユダに連れられた役人によってイエスは囚われます。

ペテロは女中や人々に問い詰められると、鶏が鳴く前(夜明け前)に3回「(イエスを)知らない」と言います。「鶏が鳴く前に、3度わたしを知らないと言うであろう」とイエスが言っていたように。

まさに、新約聖書 第26章はクライマックスの日です。

マタイによる福音書 第26章

イエスはこれらの言葉をすべて語り終えてから、弟子たちに言われた、
「あなたがたが知っているとおり、ふつかの後には過越の祭になるが、人の子は十字架につけられるために引き渡される」

そのとき、祭司長たちや民の長老たちが、カヤパという大祭司の中庭に集まり、策略をもってイエスを捕えて殺そうと相談した。

しかし彼らは言った、
「祭の間はいけない。民衆の中に騒ぎが起るかも知れない」
(中略)
イエスがまだ話しておられるうちに、そこに、12弟子のひとりのユダがきた。また祭司長、民の長老たちから送られた大ぜいの群衆も、剣と棒とを持って彼についてきた。

イエスを裏切った者が、あらかじめ彼らに、
「わたしの接吻する者が、その人だ。その人をつかまえろ」
と合図をしておいた。

彼はすぐイエスに近寄り、
「先生、いかがですか」
と言って、イエスに接吻した。

しかし、イエスは彼に言われた、
「友よ、なんのためにきたのか」

このとき、人々が進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた。すると、イエスと一緒にいた者のひとりが、手を伸ばして剣を抜き、そして大祭司の僕に切りかかって、その片耳を切り落した。

そこで、イエスは彼に言われた、
「あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。それとも、わたしが父に願って、天の使たちを十二軍団以上も、今つかわしていただくことができないと、あなたは思うのか。しかし、それでは、こうならねばならないと書いてある聖書の言葉は、どうして成就されようか」

そのとき、イエスは群衆に言われた、
「あなたがたは強盗にむかうように、剣や棒を持ってわたしを捕えにきたのか。わたしは毎日、宮ですわって教えていたのに、わたしをつかまえはしなかった。しかし、すべてこうなったのは、預言者たちの書いたことが、成就するためである」

そのとき、弟子たちは皆イエスを見捨てて逃げ去った。