ただただ、何もない真っ暗闇の中、
神は、ウトウトしていました。
「なんか、ふわふわして落ち着かないな〜」
そう思った瞬間、つぶやいていました。
「固まりが欲しい!」
すると、混沌とした天と地が生まれました。
そうなのです。
こんな「つ・ぶ・や・き」から、
世界が創造されたのです。
神の手になんか触れていますが、
感じるだけで見えません。
「暗くてヤダ!明かりが欲しい!」
「光あれ」って
カッコイイ言葉ではなかったのです。
明るくなったことから、暗い部分もできて、
昼と夜が分かたれたのです。
すると、混沌とした天と地が気持ち悪く、
中から青空を取り出し、天に浮かべました。
やがて、水は一箇所に集まり海となり、
乾いた部分は陸となりました。
しかし、陸の上も海の上も何もないので、
ただ果てしなく広がっているだけです。
「なんか、つまらん。木よ、生えよ!」
「水の中で、魚はふえよ!」
まだ、まだ〜〜〜、
「木々のあいだを、青空を鳥は飛べ!」
「地上では、動物も駆けまわれ!」
こうして、神は一息をつくと、
訳もわからず、つぶやいていました。
「これらを、み〜んなあなたに与える!」
言ってしまってから、
「..................」神様、しばし沈黙。
「あなたって、だれ?」と自分に問う。
だって「あなた」って、誰もいないから。
誰か、突っ込んでくれよ〜〜〜〜〜!
「ワシ一人ではつまらん。
誰か欲しい、話せる相手がいいな!
でもちょっと疲れた、少し寝よう」
神が休まれたのは、7日目だったのです。
こうして、人は6日間働き、
7日目に休むことになりました。