ロトと娘たちジェンティレス〈ロトと娘たち〉

前回の最後、覚えてる?
ロトの娘たち、後でとんでもないことを
父ロトにするんだけど、それは次回にね。
ソドムとゴモラは消滅しっちゃったか、
娘たちにとっては
男もいない、嫁にも行けない、
家庭も作れないから
焦っちゃったのね、特に姉の方は。

だから、ある日、姉は妹に
「わたしたちの父は老い、
またこの地には世のならわしのように、
わたしたちの所に来る男はいません。
さあ、父に酒を飲ませ、
共に寝て、父によって子を残しましょう」
その夜、姉は父ロトと寝た。

あくる日、姉は妹に
「わたしは昨夜、父と寝ました。
わたしたちは今夜もまた
父に酒を飲ませましょう。
そしてあなたがはいって共に寝なさい。
わたしたちは父によって子を残しましょう」

ここではっきり言っておくけど、
ロトは酔っ払っていて
娘たちの行為に何も気がつかなかったの。

「でも、子ができたんだから
していることはわかっていたんでしょ。
大きく硬くならなければ、
いくらなんでも入らないでしょ。
上の絵画見たって、起きてるじゃない!
エロ親父の顔してるし」

ワシ、そばにいたわけじゃないから...
わからないけど
確かに硬くなければ
女から入れるのは無理かもね。
「ほら、神様。ロトは起きていたんだよ。
奥さんが塩の柱にされてしまったし、
ソドムとゴモラは消滅してたから
女はいなかったでしょ。
ロトだって、溜まっていたんだよ」

確かに、君たちの言うことが正しいのかな?
娘とやっちゃう親父、
欧米にはたくさんいるからね。
ロトはアブラハムとは違い
少し、誠実さが足りないからね。
って、ワシ、認めないわよ!
神様、しどろもどろになって...消える。

こうして、神様の意に反して、
姉は子を産み、
その名をモアブと名づけた。
これは今のモアブびとの先祖である。
妹もまた子を産んで、
その名をベニアンミと名づけた。
これは今のアンモンびとの先祖である。

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