絵画で分かる1話3分の聖書

1分は絵画鑑賞に、2分で文章が読めます。
この絵画で分かりやすい聖書は、
ギリシャ神話〉と同じく映画・美術鑑賞に
きっと役に立つアートバイブルです。
天使聖人

聖ユスティナの殉教

聖ユスティナ
モレット・ダ・ブレッシア〈聖ユスティナ〉

ユスティナは殉教者のしるしである棕櫚(しゅろ)の葉を手にしたり、純潔の象徴である一角獣をしたがえていたりして描かれています。

16歳のとき、パドヴァへ向かう途中、ポー川の橋の上で皇帝マクシミアヌスの軍兵に捕らえられ、暴行を恐れて神に祈り、胸を剣で刺し貫かれて殉教しました。16歳にしては堂々とした聖ユスティナですが、孤児とはいえ貴族の娘であった誇りと威厳も象徴されています(↓下の絵)。

聖ユスティナは、「アンティオキアのユスティナ」と区別するため、「パドヴァのユスティナ」と呼ばれます。

聖ユスティナの殉教
パオロ・ヴェロネーゼ〈聖ユスティナの殉教〉

6世紀にパドヴァの聖女の墓の上に建立されたサンタ・ジュスティーナ教会が、ベネディクト会によって16世紀に再建されて以来、崇敬が広まりました。そして、パドヴァ、ヴェネツィアの美術に多くユスティナ像が見られるようになりました。

ですので、絵画などでは、ヴェネツィアとの関連が認められるときは、「パドヴァのユスティナ」と考えられます。

サンタ・ジュスティーナ教会
〈サンタ・ジュスティーナ教会〉

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