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聖ユスティナブレッシア〈聖ユスティナ〉

ユスティナは殉教者のしるしである棕櫚(しゅろ)の葉を手にしたり、純潔の象徴である一角獣をしたがえていたりして描かれています。

16歳のとき、パドヴァへ向かう途中、ポー川の橋の上で皇帝マクシミアヌスの軍兵に捕らえられ、暴行を恐れて神に祈り、胸を剣で刺し貫かれて殉教しました。

16歳にしては堂々とした聖ユスティナですが、孤児とはいえ貴族の娘であった誇りと威厳も象徴されています。

聖ユスティナの殉教ヴェロネーゼ〈聖ユスティナの殉教〉

6世紀、パドヴァに聖ユスティナの墓の上に建立されたサンタ・ジュスティーナ教会が、ベネディクト会によって16世紀に再建され、崇敬が広まりました。

そして、パドヴァ、ヴェネツィアの美術に多くユスティナ像が見られるようになります。

ですので、絵画などではヴェネツィアとの関連が認められるときは、「パドヴァのユスティナ」と考えられます。また、「アンティオキアのユスティナ」と区別するため、「パドヴァのユスティナ」と呼ばれます。

※パドヴァは、ヴェネツィアなどを含むイタリア共和国ヴェネト州にある都市

サンタ・ジュスティーナ教会〈サンタ・ジュスティーナ教会〉