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ヨハネ

〈ヨハネによる福音書 第19章〉

イエスの十字架のそばには、イエスの母と、母の姉妹と、クロパの妻マリヤと、マグダラのマリヤとが、たたずんでいた。

イエスは、その母と愛弟子とがそばに立っているのをごらんになって、母にいわれた、
「婦人よ、ごらんなさい。これはあなたの子です」

それからこの弟子に言われた、
「ごらんなさい。これはあなたの母です」

そのとき以来、この弟子はイエスの母を自分の家に引きとった。

※「愛弟子」がヨハネとされる。キリスト磔刑図においては、伝統的にイエスの母マリアとヨハネを左右に配する構図がとられる。第21章にも「弟子」が出てくる。

〈ヨハネによる福音書 第21章〉

ペテロはふり返ると、イエスの愛しておられた弟子がついて来るのを見た。この弟子は、あの夕食のときイエスの胸近くに寄りかかって、「主よ、あなたを裏切る者は、だれなのですか」と尋ねた人である。

ペテロはこの弟子を見て、イエスに言った、
「主よ、この人はどうなのですか」

イエスは彼に言われた、
「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか。あなたは、わたしに従ってきなさい」

福音書記者・福音伝道者ヨハネドメニキーノ〈福音書記者ヨハネ〉出典

こういうわけで、この弟子は死ぬことがないといううわさが、兄弟たちの間にひろまった。

しかし、イエスは彼が死ぬことはないと言われたのではなく、ただ「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか」と言われただけである。

これらの事についてあかしをし、またこれらの事を書いたのは、この弟子である。そして彼のあかしが真実であることを、わたしたちは知っている。 イエスのなさったことは、このほかにまだ数多くある。もしいちいち書きつけるならば、世界もその書かれた文書を収めきれないであろうと思う。

〈ヨハネの黙示録 第1章〉

イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起るべきことをその僕たちに示すためキリストに与え、そして、キリストが、御使をつかわして、僕ヨハネに伝えられたものである。

ヨハネは、神の言とイエス・キリストのあかしと、すなわち、自分が見たすべてのことをあかしした。この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。

〈ウィキペデアより〉

古い伝承では使徒たちの中で唯一殉教しなかったとされる。イエスの母マリアを連れエフェソスに移り住んだヨハネは、のちパトモス島に幽閉され、そこで黙示録を記した。

釈放されてエフェソスに戻り、そこで没した。福音書を書いたのはパトモス島から釈放された後、老年に達してからで、弟子プロクロスが口述したと伝える。またアトス山修道院を開いたのは、ヨハネに伴われたイエスの母マリアであるとする伝説もある。

教会では伝統的には『ヨハネによる福音書』、『ヨハネの手紙一』、『ヨハネの手紙二』、『ヨハネの手紙三』、『ヨハネの黙示録』が使徒ヨハネによって書かれたとされてきたが、高等批評の影響を受ける近代聖書学ではそのような見解を支持しない学者が多い。ただし、保守的な立場では今も伝統的な理解が保持される。

ヨハネおよび『ヨハネの福音書』はしばしば鷲のシンボルであらわされる。これは『エゼキエル書』に登場する四つの生き物に由来し、それぞれ四人の福音記者と福音書にあてはめられている。

福音書記者・福音伝道者ヨハネコジモ〈セント・ジョン(ヨハネ)伝道者〉

エフェソスの異教の祭司はヨハネに「お前の神を私に信じさせようとするのなら、毒薬を飲んでみるがいい。もし何も起こらなかったら、お前の神が真の神だと認めよう」と言う。聖ヨハネは、祝福のしぐさによって毒薬(ヘビ)を解毒する。

聖大ヤコブレーニ〈聖大ヤコブ〉

大ヤコブ

〈マタイによる福音書 第4章〉

そこから進んで行かれると、ほかのふたりの兄弟、すなわち、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、父ゼベダイと一緒に、舟の中で網を繕っているのをごらんになった。そこで彼らをお招きになると、すぐ舟と父とをおいて、イエスに従って行った。

〈使徒行伝 第12章〉

そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、ヨハネの兄弟ヤコブをつるぎで切り殺した。