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エジプトにて父と兄弟を迎え入れるヨセフ〈エジプトにて父と兄弟を迎え入れるヨセフ〉

〈創世記 第50章〉

ヨセフは兄弟たちに言った、
「わたしはあなたがたの弟ヨセフです。あなたがたがエジプトに売った者です。神はわたしをパロの父とし、その全家の主とし、またエジプト全国のつかさとされました。あなたがたは父のもとに急ぎ上って言いなさい、
あなたの子ヨセフが、こう言いました。神がわたしをエジプト全国の主とされたから、ためらわずにわたしの所へ下ってきなさい』」

パロはヨセフに言った、
「兄弟たちに言いなさい、『あなたがたは、こうしなさい。獣に荷を負わせてカナンの地へ行き、父と家族とを連れてわたしのもとへきなさい。わたしはあなたがたに、エジプトの地の良い物を与えます。あなたがたは、この国の最も良いものを食べるでしょう』」

イスラエルの子らはそのようにした。彼らはエジプトから上ってカナンの地に入り、父ヤコブのもとへ行って彼に言った、
「ヨセフはなお生きていてエジプト全国のつかさです」

イスラエルは言った、
「満足だ。わが子ヨセフがまだ生きている。わたしは死ぬ前に行って彼を見よう」

イスラエルはその持ち物をことごとく携えて旅立ち、ベエルシバに行って、父イサクの神に犠牲をささげた。この時、神は夜の幻のうちにイスラエルに語って言われた、
「ヤコブよ、ヤコブよ。わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下るのを恐れてはならない。わたしはあそこであなたを大いなる国民にする」

ヤコブとその子孫は皆ともにエジプトへ行った。こうしてヤコブはその子と、孫および娘と孫娘などその子孫をみな連れて、エジプトへ行った。

ヨセフは車を整えて、父イスラエルを迎えるためにゴセンに上り、父に会い、そのくびを抱き、くびをかかえて久しく泣いた。

ヤコブはエジプトの国で17年生きながらえた。ヤコブのよわいの日は147年であった。

ヨセフは110歳で死んだ。彼らはこれに薬を塗り、棺に納めて、エジプトに置いた。