太陽をまとう女と七つ頭の龍〜ミカエルと竜の戦い
【ひとりの女】中世では聖母マリアと同一視されます。ということは、子はイエスになります。
【赤い竜】赤は憤怒、残虐、殺人、罪などを暗示。
【小羊の血】イエスの十字架上の死
【鷲の二つの翼】神がイスラエルを鷲の翼に乗せて、エジプトから救い出したといいます。
※ミルトン著『失楽園』によると、イエスが原因となり天使間アルマゲドンが起こります。そして、大天使ミカエルとサタン(ルシファー:龍)が、戦います。
〈太陽をまとう女を狙う龍〉
ヨハネの黙示録 第12章〜太陽をまとう女と七つ頭の龍
また、大いなる徴(幻)が天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。
また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。
龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。
女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。
〈天の戦い(ミカエル vs 龍〉
ミカエルと竜の天上の戦い
さて、天では戦いが起った。
ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経た蛇は、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。
その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、
「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。
兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。
それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。
しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。
悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」
龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。
しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きな鷲の二つの翼を与えられた。そしてそこで蛇からのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。蛇は女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。
しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。そして、海の砂の上に立った。
- 黙示録の始まり〜七つの金の燭台(教会)
- 七つの燭台(七つの教会〉に宛てた手紙1
- 七つの燭台(七つの教会〉に宛てた手紙2
- 二十四の座と二十四人の長老〜四つの生き物
- 巻物と七つの封印と子羊
- 第一から第六の封印が解かれる時〜黙示録の四騎士
- 地の四方の風をおさえる4人の天使
- 小羊が第七の封印を解いた時〜ラッパを吹く7人の天使
- イナゴ〜ユーフラテス川畔の4人の天使
- 御使の手から巻物を受け取って食べるヨハネ
- 異邦人の庭と二人の預言者〜大七のラッパ
- 太陽をまとう女と七つ頭の龍〜ミカエルと竜の戦い
- 海から上って来る獣と子羊の角の獣 666の刻印
- シオン山に立つ子羊〜倒れるバビロン〜刈り取り
- モーセの歌と小羊の歌〜七つの金の鉢を七人の御使に
- 七つの鉢〜ハルマゲドンに王たちを召集
- バビロンの大淫婦〜昔はいたが今はいないという獣
- バビロンの大淫婦、焼かれる。バビロンの滅亡と嘆き
- 小羊の婚姻と一頭の白い馬に乗る騎士
- 閉じ込められるサタン〜千年王国〜サタンの最終的な敗北
- 新しい天と地のエレサレム
- いのちの木〜わたしはすぐに来る。