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新しいエレサレム

【ヨハネの黙示録 第21章】

「わたしは、新しい天と新しい地を見ました。」
かつての天と地は姿を消し、海もなくなりました。
静寂の中、天から降りてきたのは新しいエルサレム。まるで、夫のために美しく装った花嫁のように、神のもとから整えられて現れたのです。

そのとき、御座から大きな声が鳴り響きました。
「見よ、神の幕屋が人と共にある!」
神が人々と共に住み、人は神の民となります。
「神は人の目から涙をぬぐい去り、死も、悲しみも、痛みも、もはや存在しない」
それは、過去の痛みや喪失に終止符を打つ宣言でした。

御座に座す方はさらに言われました。
「見よ、わたしはすべてを新しくする。書き記せ。この言葉は真実であり、確かである」
そして、神ははっきりと語られました。
わたしはアルパでありオメガ、初めであり終わりである。かわく者には、いのちの水の泉を価なしに飲ませよう」
勝利する者にはすべてが与えられ、「わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる」のです。

しかし、信じない者、偽る者、偶像を拝む者たちに待ち受けているのは火と硫黄の燃える池」。
これこそが、第二の死。希望と裁きが、鮮やかに対比されます。

その後、七つの災いを携えた御使いのひとりがわたしに言いました。
「来なさい、小羊の妻なる花嫁を見せよう」
霊に導かれ、高い山へ連れていかれたわたしの目に映ったのは、神の栄光に満ちた都・新しいエルサレムでした。
その輝きは、まるで透明な碧玉のよう。静かに、しかし圧倒的な光を放っています。

この都には、高く大きな城壁十二の門があり、それぞれには御使が立ち、イスラエルの十二部族の名が刻まれていました。
門は東・北・南・西に三つずつ。城壁の土台には小羊の十二使徒の名が刻まれ、さまざまな宝石で彩られています。

測られた都は完全な立方体一万二千丁の長さと幅と高さをもち、城壁は百四十四キュビト
都全体が透き通った純金で造られています。

城壁の土台には、色とりどりの十二の宝石が埋め込まれていました。
第一の土台は碧玉。深緑の光が重厚な落ち着きを与え、
第二はサファイヤ。夜空のような青が冴え渡り、
第三はめのう。層を重ねた石が、時の記憶を宿しているかのようでした。
第四は緑玉で、生命を思わせるような優しい翠。
第五は縞めのう第六は赤めのう。縞模様や血のような紅が力強さを示します。
第七はかんらん石、黄金の光を内に秘め、
第八は緑柱石、澄んだ緑の結晶が静けさを添え、
第九は黄玉石、太陽のように輝き、
第十はひすい、日本でもなじみのある穏やかな緑。
第十一は青玉、深海のような色合いで、
第十二は紫水晶。高貴さと霊性を象徴する紫が飾ります。

十二の門は、それぞれが一つの真珠で造られ、都の大通りは、透きとおったガラスのような純金でした。

都には神殿が存在しません。それは、全能の神と小羊こそがその聖所だからです。
太陽も月も不要。神の栄光が都を照らし、小羊がそのあかりとなるからです。

「都の門は終日閉ざされない。夜がないからである」
諸国の民はこの光に導かれ、王たちは自らの栄光をもってそこにやってきます。
しかし——汚れた者や偽りを行う者は、決してこの都に入ることはできません
小羊の命の書に名を記された者だけが、この都に入ることを許されるのです。

用語解説

天地のエレサレム
ユダヤ教には、地上のエレサレムと対応して、天にもエレサレムがあると考えていました。
その長さと幅とは同じ
正方形は、完全性の象徴です。