バチカンが所有するとされる、エルネッティらが開発した『クロノバイザー』。
その存在は卓越した科学者たちによる1950年代の開発であり、外観は家具のような形状に、スピーカーとブラウン管モニターが備わっています。
この驚異的なデバイスは、過去の映像を視覚化する能力を持ち、バチカンが極秘に保持しているとされ、情報の漏れを防ぐために厳重な箝口令が敷かれていると噂されています。
エルネッティらが開発した『クロノバイザー』とは?
「クロノバイザー」は、エルネッティをはじめ、ノーベル賞物理学者のエンリコ・フェルミ(1901-1954)、ロケット技術開発のパイオニアであったヴェルナー・ブラウン(1912-1977)らを含む12人の気鋭の科学者によって開発が行われたといいます。
機器の形状としては家具のキャビネットのような外観と大きさで、音声を発するスピーカーと、ブラウン管(CRT)モニターが装備されているそうです。
クロノバイザーは1950年代に、博学の聖職者でありエクソシスト(悪魔祓い師)であるペッレグリーノ・エルネッティ(1925-1994)が主宰する科学者集団によって開発されたといわれている。
機器本体を写した写真などは残されていないというが、超常現象ジャーナリストのジョン・チャンバーズ氏によれば、クロノバイザーは確実にバチカンに存在し、過去を"見る"性能を現在もまだ有しているということだ。
この事実を知られないために、バチカンは細心の注意を払って外部には一切情報を漏らさないよう代々箝口令が敷かれているという。特に邪悪な意図を持つ諸勢力の手に渡ることを最も警戒しているらしい。
彼(エルネッティ)はこのような事柄について嘘をつく男ではないだろう
ペッレグリーノ・エルネッティについて、フランソワ・ブリュヌ神父はこう評しています。
ペッレグリーノ・エルネッティ神父によれば、クロノバイザー研究開発チームにはイタリア生まれのノーベル賞物理学者エンリコ・フェルミ博士や、ナチス・ドイツでロケット開発を指揮し、戦後はアメリカに移ってアポロ計画の中心人物となったヴェルナー・フォン・ブラウン博士も含まれていたという。当時における人類最高の叡智を結集して生み出されたクロノバイザーは(ブラウン管の)テレビに似た形状で、スピーカーとボタンやレバー、アンテナ等を備えており、チューニングを合わせると宇宙に“浮遊”する残留電磁放射を捉えて過去の光景を映し出すメカニズムとされる。
ところで、アメリカのSF作家、T・H・シャーレッドのSF『E for Effort』(1947年)に、過去に起こったすべての出来事を映像で映し出す「タイムビューワー」が登場します。
このSFの「タイムビューワー」が、バチカンではテレビのように過去が見えるタイムマシン「クロノバイザー」です。
まとめ
バチカンが隠匿する"クロノバイザー"は、エルネッティや世界的科学者たちによる優れた知恵から生まれたと言われる驚異の映像タイムマシン。
バチカンがこれを所有し、その秘密を守るために様々な手段を講じている一方で、その存在は超常現象ジャーナリストや噂話により広く知れわたっています。
これにより、バチカンが歴史の闇に潜む過去の出来事をどのように見つめ、取り扱っているのか、未知の謎が浮かび上がってきています。