聖シモンと聖ユダ使徒は、十二使徒の中でも特に勇敢な宣教師でした。のこぎりと棍棒で殉教した二人は、絶望の中でも希望を示し、信仰を行動で貫いた真の証人です。

聖フルメンチオ司教は、レバノン出身の商人・哲学者の弟子として出発し、捕えられたアビシニア（エチオピア）で宣教を行ない、司教「アブナ（われらの父）」となった人物です。中学生にもわかりやすくその生涯を紹介します。

聖エヴァリスト教皇は、ベトレヘム生まれのギリシャ系ユダヤ人で、クレメンス教皇の後を継いだ第五代ローマ教皇です。ローマを小教区に分け、助祭を任命するなど、初代教会の組織づくりに尽力しました。

聖クリスピノとクリスピニアーノ兄弟は、ローマの貴族出身ながら財産を捨て、靴職人として働きながら信仰を伝えた殉教者です。労働と信仰を結んだ生き方が今も語り継がれています。

聖アントニオ・マリア・クラレトは、スペイン出身の司祭であり、説教・出版・教育を通して多くの人びとに福音を伝えた情熱の宣教者です。その生涯をやさしく紹介します。

聖ヨハネ・カペストラノは、イタリア出身のフランチェスコ会修道士で、法学を学び判事となった後、牢獄を経て修道会に入り、欧州各地で説教活動と教会改革に携わり、1456年には十字軍の一部として活躍した人物です。

聖ヨハネ・パウロ2世教皇は、ポーランド出身で1978～2005年に教皇を務め、世界129か国以上を訪問し「空飛ぶ教皇」と称されるほどの旅を通して平和と人間の尊厳を訴えた人物です。

聖ペトロ（アルカンタラ）司祭は、16世紀スペインのフランシスコ会修道士として、極度の貧しさと「裸足で説教する」生活を通して修道会改革を推進し、祈りと黙想の書『祈りと黙想論』を著した人物です。

聖ヒラリオンは、ガザ近郊で生まれ、若くして聖アントニオ（アントニウス）に学び、砂漠で修行を重ねた修道者です。貧しさに徹して祈りと奉仕に生きたその姿をやさしく紹介します。

砂漠で悪魔と戦い、祈りと孤独の中で信仰を貫いた聖アントニウス。ボスやブリューゲルら巨匠を魅了した彼の4つの苦行と誘惑を通して、人間の弱さと魂の光を読み解きます。

聖アントニウスの誘惑は、ヒエロニムス・ボスが描いた宗教画の傑作です。悪魔と信仰の戦いを通して、人間の心に潜む闇と祈りの力を描きます。幻想と象徴に満ちたこの作品を、美術と信仰の視点から解説します。

聖ヨハネ（カンチオ）は、ポーランドの名門出身で、神学と哲学を学び、教授として教えながらも、常に貧しい人々と共にあった司祭です。信仰と学びを両立させたその生き方を、やさしく紹介します。