ひとりの人が、夜明けまで彼と組打ちした。 ところでその人はヤコブに勝てないのを見て、ヤコブのもものつがいにさわったので、ヤコブのもものつがいが、その人と組打ちするあいだにはずれたその人は言った、「夜が明けるからわたしを去らせてください」
創世記
創世記の記事一覧
ヤコブは目をあげ、エサウが400人を率いて来るのを見た。7たび身を地にかがめて、兄に近づいた。するとエサウは走ってきて迎え、彼を抱き、そのくびをかかえて口づけし、共に泣いた。
3日目になって彼らが痛みを覚えている時、ヤコブのふたりの子は、おのおのつるぎを取って、不意に町を襲い、男子をことごとく殺し、またつるぎの刃にかけてハモルとその子シケムとを殺し、シケムの家からデナを連れ出した。
時にミデアンびとの商人たちが通りかかったので、彼らはヨセフを穴から引き上げ、銀20シケルでヨセフをイシマエルびとに売った。彼らはヨセフをエジプトへ連れて行った。
彼らはヨセフの着物を取り、雄やぎを殺して、着物をその血に浸し、その長そでの着物を父に持ち帰って言った、「わたしたちはこれを見つけましたが、これはあなたの子の着物か、どうか見さだめてください」
ある日ヨセフが務をするために家にはいった時、家の者がひとりもそこにいなかったので、彼女はヨセフの着物を捕えて、「わたしと寝なさい」と言った。
「わたしの前に1本のぶどうの木がありました。そのぶどうの木に3つの枝があって、芽を出し、花が咲き、ぶどうのふさが熟しました。時にわたしの手に、パロの杯があって、わたしはそのぶどうを取り、それをパロの杯にしぼり、その杯をパロの手にささげました」
2年の後パロは夢を見た。彼はナイル川のほとりに立っていた。すると、その川から美しい、肥え太った7頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。その後、また醜い、やせ細った他の7頭の雌牛が川から上がってきて、あの美しい、肥えた7頭の雌牛を食いつくした。
ヨセフの兄弟たちはきて、地にひれ伏し、彼を拝した。ヨセフは兄弟たちを見て、それと知ったが、彼らに向かっては知らぬ者のようにし、荒々しく語った。すなわち彼らに言った、「あなたがたはどこからきたのか」
それゆえヨセフが兄弟たちに自分のことを明かした時、ひとりも彼のそばに立っている者はなかった。ヨセフは声をあげて泣いた。エジプトびとはこれを聞き、パロの家もこれを聞いた。
ヤコブはその子と、孫および娘と孫娘などその子孫をみな連れて、エジプトへ行った。ヨセフは車を整えて、父イスラエルを迎えるためにゴセンに上り、父に会い、そのくびを抱き、くびをかかえて久しく泣いた。