
9月14日は、カトリック教会で「聖ノトブルガ」を記念する日です。
オーストリアの山里に生まれ、働く人々の支えとなった彼女は、雇い人の守り手として今も愛されています。
日曜のミサを大切にする姿と、空中に浮かぶ鎌の伝説は、心に残る物語です。
Contents
聖ノトブルガ|プロフィール
- 名前
ノトブルガ/Notburga - 生没年
1265年〜1313年 - 出身地・時代背景
オーストリア・チロル地方の農村、13世紀後半のヨーロッパ - 肩書き・役職
家事使用人、雇い人の守護聖人
聖ノトブルガの生涯
青年期からの転機
ノトブルガは、1265年にオーストリア・チロルの貧しい農家に生まれました。18歳になると、ヘンリー・ラッテンブルグ伯の城に雇われ、家事や台所の手伝いをするようになります。
彼女はいつも明るく、誰にでも優しく接し、同僚や主からも信頼されました。城に物乞いの人たちが訪れると、食事の残りをこっそり分けてあげたと伝えられています。
信仰と活動の展開
ところが、施しを快く思わない城の夫人により、ノトブルガは城を追われてしまいます。彼女は近くの農家に移り、住み込みの手伝いとして働きました。
ある日曜日、ミサに出るため麦刈りを休もうとしたノトブルガは、怒った主人に仕事を命じられます。そこで彼女は神に正しさを証してもらおうと、鎌を空に向かって掲げ、そのまま手を離しました。鎌は落ちずに宙に浮かび、ミサが終わるまでそのままだったと言われています。
この出来事は、ノトブルガの深い信仰を示す象徴的なエピソードとして語り継がれています。
晩年の奉仕と評価
後にヘンリー伯の妻が亡くなり、再婚後に城の家事を任せられる人材が必要になったとき、ノトブルガは再び城に呼び戻されました。
彼女は亡くなる1313年まで、誠実に働き、貧しい人々への施しをやめませんでした。その姿は、多くの人々にとって「信仰と奉仕を両立させた生き方」の手本となりました。
聖ノトブルガの名言・エピソードから学ぶ
残された名言は多くありませんが、伝えられているのは彼女の態度そのものです。
「日曜には神のための時間を守りなさい」という彼女の教えは、ミサを優先した行動に込められています。
このエピソードは、日々の忙しさの中でも、大切なものを優先する勇気を教えてくれます。現代の私たちも、心の平和や家族との時間を守るために、一歩立ち止まる大切さを学べるのではないでしょうか。
カトリック的ポイント解説
ノトブルガの生き方は、「奉仕と休息の調和」を大切にするカトリックの価値観をよく表しています。日曜を「神と共に過ごす日」として守るのは、単に休むためではなく、心を整えて隣人への愛を深めるためです。
彼女が施しを続けたことも、神の愛の恵み(恩寵)を他の人に分かち合おうとした結果でした。
聖ノトブルガ|ゆかりの地・書籍・芸術
聖ノトブルガを記念する教会や礼拝堂は、今もオーストリア・チロル地方に点在しています。特にラッテンブルグ周辺では、鎌を持つノトブルガ像が多く見られ、農民や雇い人の守護者として親しまれています。
彼女の伝記や祈りの本も出版されており、信仰と働く喜びをテーマにした絵画も残っています。
まとめ|今日の聖人から学べること
聖ノトブルガは、質素な生活を送りながらも、信仰と人への思いやりを貫いた女性でした。
日曜を神のために守り、貧しい人たちを助け、雇い人としての務めを果たしたその姿は、「毎日の仕事の中で愛を実らせる道」を示しています。
私たちも忙しい日々の中で、少し立ち止まり、心の大切な価値を守る勇気を持てるのではないでしょうか。
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