
9月12日は、カトリック教会で「マリアのみ名」を記念する日です。
この祝日は、聖母マリアの名前そのものを祝う、特別でやさしい意味をもっています。名前を声に出して祈ることで、マリアに近づき、心の中に平和や希望を迎え入れるよう招かれているのです。
今日は、その起源とメッセージをたどりながら、「マリア」という名が持つ温かな力を感じてみましょう。
「マリアのみ名」とは何か
「マリア」という名前は、ヘブライ語で「婦人」を意味すると言われています。また中世では、「海の星」(ラテン語で“Stella Maris”)とも解釈されました。海の星は、迷う船乗りたちを導く灯台のような存在でした。
教会はこの名前を大切にし、マリアの名を呼ぶことで、神の母であるマリアに親しみを感じ、信頼を新たにするよう、すべての人を招いています。
祝日の歴史と背景
「マリアのみ名」の祝日は、1513年にスペインで初めて祝われました。
その後、歴史の転機となったのが1683年のウィーン包囲戦です。オスマン帝国の大軍がヨーロッパを脅かしたとき、ポーランドの王ヤン3世ソビェスキは自らと兵士たちをマリアにゆだね、戦いに臨みました。
勝利した日が9月12日だったことから、教皇インノチェンチオ11世はこの勝利を感謝し、マリアの名をたたえる記念日を定めました。その後、教皇ピオ10世が1911年に日付を9月12日と決定し、現在の形になりました。
歴史の中で、この祝日は「困難なときにマリアに信頼を寄せる」大切さを象徴する日になっていったのです。
信仰における「名前」の力
聖ベルナルドは、マリアを「ヤコブから出た輝く星であり、全世界を照らす星」と語りました。彼にとってマリアは、暗い夜を歩む人々を導く光でした。
マリアの名を唱えることは、単なる言葉の繰り返しではなく、「信頼と希望を心に灯す行為」です。
日々の悩みや迷いの中でも、その名を呼ぶとき、私たちは母のような優しさに包まれ、安心して歩みを進める力をいただくことができます。
ゆかりの地や祈りの伝統
世界中には「聖母の御名教会」や「マリアのみ名の祭壇」があり、9月12日には特別なミサや祈りがささげられます。
また、ロザリオの祈りの中でマリアの名を唱えたり、聖歌「マリアのみ名の連祷」を歌ったりする伝統もあります。これらは、名前を通してマリアとの絆を深める大切な方法です。
まとめ|今日の成人の日から学べること
「マリアのみ名」の祝日は、聖母マリアの名前を通して、信頼と希望を思い出させてくれる日です。
歴史の中で人々がマリアに助けを求め、勝利や平和を得てきたように、私たちも日々の小さな困難の中でその名を呼び、勇気を取り戻すことができます。
今日は、マリアの名を静かに心に響かせながら、歩みを照らす光を感じてみてはいかがでしょうか。
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