10月1日は、カトリック教会で「聖テレジア(幼いイエスの)」を記念する日です。
彼女はわずか24歳で亡くなりながらも、世界中の人々に深い信仰の光を与えた修道女です。
「小さな道」と呼ばれる生き方は、今も私たちに優しい希望を与えてくれます。
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聖テレジアはフランス・アランソンの信仰深いマルタン家に生まれました。母を幼くして亡くした彼女は、父と姉たちと共にリジューへ移り住みます。
姉たちが次々と修道院に入る姿を見て、自分もカルメル会に入りたいと強く願うようになりました。
年齢の幼さから最初は許可されませんでしたが、彼女はローマ巡礼の際に教皇に直談判し、その熱意によってついに1888年、15歳でカルメル会に入会しました。
修道院に入ったテレジアは、表立った活動ではなく、祈りと日常の小さな愛の行いを通じて神に仕えました。
彼女の生き方は「小さな道」と呼ばれています。これは、特別なことをしなくても、日々の中で謙遜に、愛をもって神と人に仕えることが大切だという考え方です。
彼女は自分を「小さき者」として認めながら、神の無限の愛に信頼を寄せ続けました。
また、修道院生活の中で彼女は「教会の心、活動の泉は愛である」という使命を見いだしました。この言葉は、祈りと愛こそがすべての働きの中心であるという彼女の霊性をよく表しています。
1896年、肺結核を患った彼女は長い闘病生活を送りました。
苦しみの中でも「神よ、わたしはあなたを愛します」と祈り続け、その姿は多くの人に深い感銘を与えました。1897年9月30日、24歳で亡くなります。
彼女の死後、院長の勧めで書いた自叙伝『ある魂の物語(Story of a Soul)』が出版され、世界中で広く読まれるようになりました。
そのシンプルで力強い信仰の言葉は、多くの人に慰めと導きを与えています。1925年に列聖され、1997年には教会博士に列せられました。
聖テレジアの最も有名な言葉の一つは「小さな道」という生き方に集約されています。彼女はこう語りました。
「わたしはただ小さな愛の行いを積み重ねるだけです」
この言葉は、特別な偉業ではなく、日常の小さな愛こそが神に喜ばれる道であることを示しています。
病の中でも修道院の雑務の中でも、彼女はすべてを神への愛としてささげました。この視点は、誰にでも実践できる信仰の歩みとして、今も人々に生きる力を与えています。
聖テレジアが大切にしたテーマは「神の愛への信頼」と「小さな道」です。
彼女は、自分の弱さを知りながらも、神の憐れみを信じ抜きました。この信頼の姿勢は、現代の私たちにとっても大切なメッセージです。大きな成功や目立つ功績がなくても、日々の小さな愛の実践が神に喜ばれると教えてくれます。
また、祈りを通して宣教の使命に生きたことから、彼女は「宣教の保護者」と呼ばれています。実際に宣教地へ行くことがなくても、祈りの力によって世界の宣教に参加できるという視点は、信仰生活を広く支えるものとなっています。
聖テレジア(幼いイエスの)は、わずか24年という短い生涯を通して「小さな道」を生き抜きました。
特別な偉業ではなく、日々の小さな愛と祈りが神に喜ばれることを示してくれたのです。彼女の言葉や著作は今も世界中で読まれ、多くの人に慰めと希望を与えています。
今日、私たちができる小さな愛の実践は、必ず神の大きな愛につながっていきます。