10月2日は、カトリック教会で「聖なる守護の天使」を記念する日です。
守護の天使とは、神がすべての人に与えてくださる霊的な存在で、私たちを危険から守り、正しい道へと導いてくれる伴走者です。けれども「守護霊と何が違うの?」「本当にいるの?」と疑問を持つ人もいるでしょう。
この記事では、守護の天使を聖書と伝統に基づいて解説し、わかりやすく紹介していきます。
聖なる守護の天使|プロフィール
- 名前
聖なる守護の天使/Guardian Angels - 記念日
10月2日 - 役割
神に造られた霊的存在。人を守り、導く使命を持つ。 - 根拠
聖書(詩編91・マタイ18章・ルカ22章)に守護の天使の存在が示されている。
聖なる守護の天使とは何か
聖書に記された守護の天使の5つの例
- 詩編91編11節
「主はあなたのために御使いに命じて、あなたの道をどこにおいても守らせる。」
→ 神が天使を遣わして、人生の道で守ってくださることを示しています。 - マタイによる福音書18章10節
「彼らの天使たちは天でいつも、わたしの天の父の御顔を仰いでいる。」
→ 子どもや小さな者を守る天使の存在をイエスご自身が語られました。 - 創世記24章7節
「主はその御使いをあなたの前に遣わして、あなたの旅を成功させてくださる。」
→ アブラハムがしもべに語った言葉で、天使が導き守る役割を担っていると分かります。 - 出エジプト記23章20節
「見よ、わたしは御使いを遣わして、あなたを守り、道で導き、わたしが備えた場所に連れて行く。」
→ イスラエルの民を守るために、神が御使いを先に遣わすと告げられています。 - 使徒言行録12章7節
「すると、主の御使いがそばに立ち、光が牢を照らした。御使いはペトロの脇腹をたたいて起こし…」
→ 投獄されていたペトロが御使いによって守られ、解放された場面です。
このように旧約から新約まで、天使が人を守り導く場面はたびたび登場します。守護の天使の信仰は、こうした聖書の土台に支えられているのです。
守護の天使の役割と聖書から5つの具体例
- 危険や災いから守る
詩編91・11「主はあなたのために御使いに命じて、あなたの道をどこにおいても守らせる」
→ 旅や人生の道で危険にあわないように守ってくれる。 - 良い選択や行動に導く
出エジプト記23・20「見よ、わたしは御使いを遣わして、あなたを守り、道で導き、わたしが備えた場所に連れて行く」
→ 神が定められた良い道へ導く存在。 - 祈りを神に届ける
マタイ18・10「彼らの天使たちは天でいつも、わたしの天の父の御顔を仰いでいる」
→ 私たちと神をつなぐ仲介者として祈りを取り次ぐ。 - 苦しみのときに励ます
ルカ22・43「すると天使が天から現れて、イエスを力づけた」
→ 悩みや苦しみの中で心を支える。 - 解放と助けを与える
使徒言行録12・7「すると、主の御使いがそばに立ち…ペトロを起こした」
→ 困難や束縛から解き放ち、自由と希望を与える。
このように、聖書の中で守護の天使は「守る・導く・取り次ぐ・励ます・解放する」という5つの働きを担っていると理解できます。
日本の「守護霊」との違い
日本では「守護霊」という考えがありますが、守護の天使とは違います。
- 守護霊は「先祖や縁のある人の霊」が守ってくれると考えられる
- 守護の天使は「神が造られた存在」で、人間が死んで天使になるわけではない
- 守護霊は家系や縁に結びつくが、守護の天使は「神から直接与えられる」
つまり守護の天使は、人間の魂ではなく、神の愛のしるしとして与えられた存在なのです。
聖なる守護の天使の意味を考える
「決して一人ではない」というメッセージ
守護の天使を信じることは、「私たちは神に守られている」という安心を思い出させてくれます。
日常で偶然助けられたり、励まされたりする出来事を「守護の天使が働いてくれたのかもしれない」と受けとめる人もいます。
祈りの中で思い出す
カトリック教会には、守護の天使への短い祈りがあります。朝や夜に祈ることで、「今日も天使が共にいる」と心を落ち着かせる習慣になっています。
現代の私たちへの励まし
ストレスや不安の多い現代社会において、「守護の天使がいつも共にいる」という信仰は、安心感と希望を与えてくれます。孤独を感じるときや迷うときに、心の支えとなるのです。
守護の天使への祈り
カトリックの伝統に伝わる短い祈りをご紹介します。
「わたしの守護の天使よ、
あなたは神の愛によって遣わされました。
どうかわたしを照らし、守り、導き、支えてください。
アーメン。」
このシンプルな祈りを朝や夜に唱えることで、日常生活の中でも守護の天使の存在を意識しやすくなります。
まとめ|今日の聖人から学べること
聖なる守護の天使は、神が一人ひとりに与えてくださる特別な伴走者です。
彼らは目に見えませんが、危険から守り、良い道へと導き、祈りを神に届けてくれる存在です。日本の「守護霊」とは異なり、守護の天使は人間の霊ではなく、神に造られた霊的存在です。
10月2日のこの記念日は、「私たちは決して一人ではない」という神の愛のしるしを思い出させてくれます。守護の天使の存在を心にとめ、日々を安心と感謝のうちに歩んでいきましょう。