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神の母聖マリア

1月1日は、カトリック教会では「神の母聖マリア」を記念する大切な祝日でもあります。

キリスト教徒でない方にとって、「神の母」という言葉は少し不思議に感じられるかもしれません。人間が神の母になるとは、どういう意味なのでしょうか。

この記事では、神の母聖マリアとはどのような存在なのか、なぜ1月1日に祝われるのかを、やさしく説明していきます。

神の母聖マリアとは何か

神の母聖マリアとは、イエス・キリストの母であるマリアを、教会が正式にそう呼んでいる称号です。

マリアは、神からのお告げを受け、聖霊の働きによってイエスを身ごもった女性です。イエスは単なる偉人ではなく、神であり人でもある存在だとキリスト教では信じられています。

そのため、イエスを産んだマリアは「神の子の母」であり、「神の母」と呼ばれるのです。

これはマリアが神よりも上にいる、という意味ではありません。あくまで、イエスという存在のあり方を正しく表すための呼び名です。

イエス・キリストとマリアの深い関係

マリアは、イエスを身ごもったとき、大きな不安と恐れを抱えていたはずです。それでも彼女は「お言葉どおり、この身になりますように」と神の計画を受け入れました。

イエスはマリアの胎内で育ち、人として生まれ、人として成長しました。この人としての歩みは、マリアの存在なしには始まりません。

教会は、イエスが本当に人間であったことを大切にします。その人間性を与えたのがマリアであり、そこに神の母と呼ばれる深い意味があります。

神学論争とエフェソ公会議の決定

5世紀、教会ではイエスの正体をめぐって大きな議論が起こりました。

コンスタンチノープルの司教ネストリウスは、マリアは「神の母」ではなく「人間キリストの母」だと主張しました。この考えは、イエスの神性と人性を切り離してしまう危険がありました。

そこで431年、現在のトルコにあたるエフェソで公会議が開かれます。

この会議で、イエスは「真の神であり、真の人間である」ことが再確認され、マリアは正式に「神の母」と呼ばれるべきだと決定されました。これは信仰の土台を守るための重要な決断でした。

なぜ1月1日に神の母を祝うのか

1月1日は、クリスマスから数えて8日目にあたります。古くから教会では、この日に幼子イエスとその母マリアの結びつきを思い起こしてきました。

新しい年の始まりに、命を与えた母マリアを記念することには、深い意味があります。

それは、神が人としてこの世界に来られた出来事を、改めて心に刻む日だからです。新年の希望とともに、神の恵みの始まりを思い起こす日でもあります。

教会の祝日として定められた理由

「神の母」という祝日が正式に定められたのは1931年のことです。エフェソ公会議から1500年を記念して、教皇ピオ11世が制定しました。

これは新しい教えを作ったのではなく、古くから信じられてきた信仰を、改めて大切にするためでした。

神の母聖マリアの祝日は、キリスト教の核心である「神が人となられた」という出来事を、わかりやすく思い出させてくれる日なのです。

まとめ:今日の聖人は神の母聖マリア

神の母聖マリアは、イエス・キリストの母として、キリスト教信仰の中心に立つ存在です。1月1日にこの祝日が置かれているのは、新しい年の始まりに、神の救いの始まりを見つめ直すためです。

キリスト教徒でなくても、マリアが恐れの中で使命を受け入れた姿からは、人として生きる勇気や信頼を学ぶことができます。新しい一年の最初の日に、神の母聖マリアの歩みを静かに思い起こしてみてはいかがでしょうか。