
9月20日は、カトリック教会で「聖アンデレ・キム・デゴン司祭 聖パウロ・チョン・ハサンと同志殉教者」を記念する日です。
彼らは信仰のために困難や迫害に立ち向かい、命をかけてキリストのあかしをし続けた方々です。
今日はその生涯をたどりながら、「信じるとはどういうことか」を一緒に考えてみたいと思います。
Contents
聖アンデレ・キム・デゴン|プロフィール
- 名前
日本語名:聖アンデレ・キム・デゴン(またはキム大建)/洗礼名:アンドレア・キム・テゴン (ウィキペディア) - 生没年
1821年8月21日 ~ 1846年9月16日 - 出身地・時代背景
李氏朝鮮(現在の韓国)、忠清南道唐津市牛江面(旧:忠清道沔川郡ソルメ村)出身。1820年代~1840年代という、キリスト教徒にとって厳しい迫害の時代でした。 - 肩書き・役職
司祭(韓国最初のカトリック司祭)・殉教者。また、聖パウロ・チョン・ハサンとともに“同志殉教者”として記念されています。
聖アンデレ・キム・デゴンの生涯
青年期からの転機
アンデレ・キム・デゴンは、信仰深い家庭に生まれました。父親も信者で、幼いころからキリスト教の教えに親しんで育ちます。 (pauline.or.jp)
1836年、フランスの宣教師ピエール=フィリベール・モーバン(P.モーバン)神父から洗礼を受け、さらにモーバン神父に勧められて、崔良業(チェ・ヤンオブ)らとともにマカオの神学校で学びました。これにより、西洋の学問、言語(中国語、ラテン語、フランス語など)を身につけます。 (ウィキペディア)
信仰と活動の展開
司祭として叙階されたのは1845年、上海でのことです。 (pauline.or.jp)
その後、当時キリスト教への迫害がとても厳しい韓国(朝鮮半島)へ戻り、潜入や秘密裏の活動も含めて宣教活動を続けます。 (ウィキペディア)
信者との連絡を取るために工夫し、人目を避けて「あなたはイエスの弟子ですか?」と小声で問うなど、危険を伴う伝え方を選ぶこともありました。 (cbcj.catholic.jp)
晩年と殉教
1846年、活動中に捕えられ、ソウルで宣教の罪に問われます。厳しい拷問を受けたのち、26歳で斬首刑に処され、殉教します。 (ウィキペディア)
その後、韓国では1870年までにおよそ2,000人の信者が殉教したと言われています。 (pauline.or.jp)
1984年、教皇ヨハネ・パウロ2世によって、他の102人の同志殉教者とともに列聖され、聖人とされました。 (pauline.or.jp)
聖パウロ・チョン・ハサンと同志殉教者について
パウロ・チョン・ハサン(丁夏祥、チョン・ハサン)は、聖アンデレ・キム・デゴンとともに殉教された信者の一人です。彼を含む同志殉教者たちは、信仰を守るために命を投げ出しました。正確な出生年など細かいプロフィールの情報は限られていますが、彼らもまたアンデレと同じ時代、同じ迫害のもとで共に信仰し、殉教した仲間です。 (pauline.or.jp)
聖アンデレ・キム・デゴンの名言・エピソードから学ぶ
教えられた確かな言葉としては、「あなたはイエスの弟子ですか?」という問いかけが挙げられます。これは伝統的な“名言”として残されている言葉というより、彼が危険をおかしながらも信者と自分との関係を確かめるために使った実際の言葉として教皇フランシスコの講話に出てきます。 (cbcj.catholic.jp)
背景と意味
この問いかけは、ただ「信じていますか?」というよりも、「あなたはイエスの道に従って生きていますか?」という意味を含んでいます。アンデレ・キムにとって、“キリストの弟子であること”とは、目立たずとも忠実に信仰を守り、必要ならば命をかける覚悟をもつことでした。
現代へのインスピレーション
私たちは普段、信仰を言葉で表現する機会は多くありません。ですが少なくとも、他人の前で信仰を恥ずかしがらない、小さな勇気を持つことはできます。アンデレ・キムは危険な状況でも真実を選びました。私たちも、日常の中で「どのように生きるか」で信仰をあかしすることができます。
カトリック的ポイント解説
- テーマ:使徒的熱意
アンデレ・キムは、福音を宣べ伝える情熱(使徒的熱意)をもっていました。使徒とは、イエスの教えを伝える人、また証し人という意味です。彼は、自分の身を危険にさらしても「キリストの弟子」であることを明らかにしようとしました。 (cbcj.catholic.jp) - 神の愛の恵み(恩寵)と犠牲
迫害の中で倒れそうになっても、神の愛の恵みに頼ることで立ち直った経験があります。神の恵みとは、私たちが自分ではできないことを助けてくださる神様の優しさと力のことです。アンデレ・キムは、自分自身の弱さや恐れを認めつつ、それでも信仰をあきらめませんでした。 - 良心と忠実さ
良心とは、自分の中にある「正しい」「誤っている」を感じる心です。アンデレ・キムは、迫害という外からの力に屈することなく、良心に従って行動しました。それは、「他人がどう思うか」ではなく、「神の前でどう生きるか」という視点です。 - 現代の信仰生活に生かすには
私たちもまた、小さな迫害や批判、誤解に出会うことがあります。しかし、それを恐れて信仰を隠したりあきらめたりするのではなく、アンデレ・キムのように、誠実に、そして愛を持って周囲に接することができるようにしたいものです。また、教会や信仰のコミュニティでは、支え合い、共に信仰を深めていくことが大切です。
聖アンデレ・キム・デゴン|ゆかりの地・書籍・芸術
- ゆかりの地
忠清南道唐津市牛江面(旧沔川郡ソルメ村)はアンデレ・キムの出生地で、信仰者たちにとって巡礼地の一つとして大切な場所です。彼が学んだマカオ神学校や上海もまた彼の宣教準備の場として重要です。 (バチカンニュース) - 書籍・伝記
日本語で利用できる伝記や研究書は限られますが、韓国および国際的な教会ニュース(Vatican Newsなど)で、生誕200年記念の教皇メッセージ等が読めます。現地や教会出版でその生涯をまとめた本もあります。 (バチカンニュース) - 芸術・映画
最近、「誕生」という映画が制作され、韓国人最初の司祭であるアンデレ・キム・デゴンが主人公になって、彼の人生と信仰、そして殉教までの道のりを描いています。信仰の苦難や勇気を映像で学びたい人にはおすすめです。 (韓国観光公社)
まとめ|今今日の聖人から学べること
聖アンデレ・キム・デゴンが聖人とされたのは、彼が信仰を命がけで守り、宣教に情熱を注いだからです。1984年に列聖され、多くの同志とともに記念されています。 (pauline.or.jp)
彼の生涯は、「小さな声で語る証し」「見えないところでの忠実さ」「倒れても立ち上がる勇気」が信仰の根幹であることを教えてくれます。
私たちは彼のように、信仰を公の場だけでなく、日常や困難の中でも生きる姿勢を持つことができます。困難を恐れず、神の愛の恵みに信頼しながら、「キリストの弟子」として前を向いて歩んでいきたいですね。
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