
2月9日は、カトリック教会で「聖アポローニア殉教者」を記念する日です。
彼女は、激しい迫害の中で信仰を守り抜いた聖女として知られています。
とくに、歯を抜かれる苦しみに耐えた殉教者として、歯の守護聖人と呼ばれるようになりました。
その名は、教父聖アウグスチヌスの著書『神の国』にも記されています。
Contents
聖アポローニア殉教者|プロフィール
- 名前
アポローニア/Saint Apollonia - 生没年
不詳〜248年 - 出身地・時代背景
エジプト アレキサンドリア、3世紀 ローマ帝国によるキリスト教迫害の時代 - 肩書き・役職
おとめ、殉教者
聖アポローニア殉教者の生涯
迫害の時代に生きた信仰者
3世紀、アレキサンドリアではキリスト教徒への迫害が激しくなっていました。
聖アポローニアもその波に巻き込まれ、捕えられます。
彼女は信仰を捨てるよう迫られ、過酷な拷問を受けました。
歯を抜かれる拷問
伝承によると、アポローニアは歯を一本ずつ抜かれる拷問にあいました。
それは命を奪うだけでなく、尊厳を壊そうとする行為でした。
それでも彼女は、キリストへの信仰を否定しませんでした。
火刑と殉教
最終的に、彼女は火刑に処せられることになります。
その直前まで、信仰を捨てるよう求められましたが、アポローニアは自らの意思で火の中へ進んだと伝えられています。
この姿は、恐怖ではなく、神への信頼に支えられた行動として語り継がれてきました。
聖アポローニア殉教者の名が残された理由
聖アウグスチヌス『神の国』での言及
教父聖アウグスチヌスは、著書『神の国』の中で、聖アポローニアに触れています。
彼は、彼女の行動を軽率なものとは見なさず、信仰に根ざした徳の表れとして評価しました。
この記述によって、アポローニアの名は教会の中で広く知られるようになりました。
歯の守護聖人と呼ばれる理由
聖アポローニアは、歯の痛みや病に苦しむ人びとの守護聖人とされています。
それは、歯を抜かれる苦しみを耐え抜いた殉教者であったからです。
歯の痛みは、小さな苦しみのようでいて、日常生活を大きく左右します。
人びとは、その痛みの中で、聖アポローニアに助けを求めるようになりました。
聖アポローニア殉教者の図像と象徴
絵画に描かれるアポローニアは、歯を抜くペンチを持つ姿で表されることがあります。
また、自分の歯を首飾りのように身につけて描かれることもあります。
これらは恐怖をあおるためではなく、彼女が耐えた苦しみと、信仰の強さを象徴するものです。
まとめ|今日の聖人から学べること
聖アポローニア殉教者は、激しい痛みの中でも信仰を捨てなかった聖女です。
その姿は、どんな小さな苦しみの中にも、神に信頼する道があることを教えてくれます。
歯の痛みという身近な悩みを通して、彼女は今も人びとに寄り添う存在であり続けています。
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