
8月5日は、カトリック教会で「聖アフラ」を記念する日です。彼女はキリスト教によって、人生を180度変えた女性です。
古代ローマの時代、社会の片隅で生きていた彼女が、神の愛に出会い、信仰の道を選びました。そして最後には、自分の命をかけて信仰を守り抜いた勇敢な女性として、今も多くの人に敬愛されています。
ドイツ南部のアウクスブルクという町で生き、信仰のために命をささげた彼女の物語は、現代を生きる私たちにも大きな勇気と希望を与えてくれます。
Contents
聖アフラ|プロフィール
- 名前
聖アフラ(Saint Afra) - 生没年
生年不詳〜304年ごろ - 出身地
ローマ帝国時代のアウクスブルク(現在のドイツ) - 肩書き・役職
殉教女(信仰のために命を捧げた女性)
聖アフラの生涯
青年期と信仰への転機
聖アフラは、もともとローマ帝国時代の裕福な家庭に生まれたと言われています。しかし、ある理由から家庭を離れ、アウクスブルクで娼婦(しょうふ)として生きていました。
当時の社会では、女性の立場は非常に弱く、生きる術を得るためにそうした道を選ばざるを得ない人も少なくありませんでした。アフラもまた、心の中に深い孤独と虚しさを抱えていたのかもしれません。
そんな彼女の人生が変わったのは、ある司教との出会いでした。キリスト教の司教ナルチス(Narcissus)がローマの迫害から逃れ、アフラのもとに身を寄せたと伝えられています。
この司教との出会いをきっかけに、アフラはキリストの愛に触れ、自分の過去を悔い改め、洗礼を受けてクリスチャンになります。神の愛は、どんな過去を持つ人にも開かれているということを、アフラの生涯は私たちに教えてくれます。
信仰の証と殉教
その後、アフラは母親や友人たちにも信仰を伝え、多くの人が洗礼を受けるようになります。しかし当時は、ローマ皇帝ディオクレティアヌスによるキリスト教徒への激しい迫害の時代でした。
やがてアフラは捕らえられ、「昔の仕事に戻れば命は助ける」と言われます。しかし、アフラはそれをきっぱりと拒み、「私はキリストの者です」とはっきり宣言しました。
そして彼女は、アウクスブルクの町外れで、304年ごろ火あぶりの刑にされ殉教しました。その姿は、多くの人の心に深く刻まれ、やがて聖人として尊ばれるようになったのです。
聖アフラの「名言・行動」に学ぶ
アフラが生きた時代は、信仰をもつこと自体が命がけの行為でした。しかし、彼女は過去の罪や生き方にとらわれることなく、神の愛にすべてをゆだねました。
特に印象的なのは、死刑を宣告されたときのアフラの言葉です。
「私はもはや、かつての私ではありません。私は今、キリストの花嫁なのです」
この言葉には、新しく生まれ変わった喜びと誇りがにじんでいます。どんなに人から見下されるような過去があっても、神の前ではすべてが新しくなるということを、彼女は体を張って示してくれました。
カトリック的ポイント解説|信仰・神学・祈りとの関係
聖アフラの生涯をとおして、私たちは神の愛の深さを知ることができます。
カトリックでは、「恩寵(おんちょう)」という言葉をよく使います。これは「神さまからの無償の愛の恵み」という意味です。アフラはまさにこの恩寵に包まれて、新しい人生を歩みました。
また、カトリックの教えでは、「回心(かいしん)」という考え方も大切にされています。これは自分の生き方を振り返り、神の方へ向き直ることを指します。アフラの人生そのものが、まさに「回心」の物語でした。
彼女の信仰は、言葉だけではなく行動と命をもって証しされた信仰でした。そのような姿勢は、今も多くの信徒たちに大きな感動と励ましを与えています。
聖アフラ|ゆかりの地・書籍・芸術作品
聖アフラのゆかりの地といえば、やはりドイツのアウクスブルクです。ここには、彼女にちなんで建てられた「聖アフラ教会(St. Afra's Church)」があり、今も巡礼者が訪れる場所となっています。
この教会は、のちに「アフラ・ウント・ウルリヒ修道院」として整備され、ベネディクト会の重要な拠点となりました。中世以降、アフラはアウクスブルクの守護聖人としても広く信仰されるようになりました。
また、アフラの生涯を描いた絵画やステンドグラスも数多く残されており、彼女がどれほど人々に敬愛されていたかがうかがえます。
まとめ|今日の聖人から何を学ぶ?
「私たちも、自分の過去にとらわれず、新しい一歩を踏み出そう」
聖アフラの物語は、「どんなに暗い過去があっても、神の愛によって人は生まれ変われる」という大きな希望を私たちに与えてくれます。
自分を責めてしまいそうなとき、失敗ばかりで前に進めないとき、アフラのように神のまなざしを信じて、一歩を踏み出す勇気を持ちたいですね。
明日はどんな聖人が登場するのでしょうか?またぜひお読みください。
主にある祝福がありますように。
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