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聖カエタノ

8月6日は、カトリック教会で「聖カエタノ」を記念する日です。

「法律家から、貧しい人々の支え手へ」——そんなドラマのような人生を歩んだのが、今日ご紹介する聖カエタノです。

彼は裕福な家庭に生まれ、学問を積んでローマ教皇庁で働く立場にもなりましたが、やがて神様に心を向け、病人や貧しい人々のそばに身を置く道を選びました。そして、彼は「テアティノ会」という修道会を創設し、信仰と実践の刷新をはかりました。

カエタノは「信仰は、行動であらわれるもの」と考え、生涯をかけて神の愛を人々に届けた人物です。

2. 聖カエタノ|プロフィール

  • 名前
    聖カエタノ(St. Cajetan)
  • 生没年
    1480年〜1547年
  • 出身地
    イタリア、ヴィチェンツァ
  • 時代背景
    ルネサンス期〜宗教改革の時代
  • 肩書き・役職
    司祭、贖い主会(テアティノ会)創立者

3. 聖カエタノの生涯

若き日の歩みと転機

聖カエタノは、1480年にイタリアのヴィチェンツァという町に、貴族の家に生まれました。
そのため幼い頃から良い教育を受け、パドヴァ大学で法律を学びました。27歳のときには法学博士となり、その後ローマ教皇庁で働くようになります。

まさにエリートの道を進んでいた彼ですが、あるとき心の中に「もっと人のために、神のために生きたい」という思いが芽生えます。そして36歳のとき、聖職者(司祭)としての道を選び直し、貧しい人々や病気の人々のケアに献身するようになりました。

神の愛を生きるために|修道会の創設

信仰と愛を行動で表すことを重視したカエタノは、同じ志を持つ仲間たちとともに「贖い主会(現在のテアティノ会)」を1524年に創立しました。

この修道会の目的は、「初代教会のような、清らかで貧しく、信仰に満ちた生活を送ること」。つまり、信仰をきれいごとではなく、実際の生き方として実践することを目指しました。

当時の教会は政治やお金の問題に悩まされていた時代でもありました。そんな中、カエタノは神様の愛と福音の精神に立ち返ることを強く訴えました。

晩年と死

聖カエタノは、人生の終わりまで困っている人々に仕え、祈りと労働の日々を送りました。1547年、67歳でナポリにて静かに息を引き取りました。その亡骸は今も、ナポリの聖パオロ・マッジョーレ教会に安置されています。

4. 聖カエタノの行動に学ぶ

聖カエタノは、「神に信頼し、すべてをゆだねること」の大切さを、その生き方を通して私たちに示してくれました。彼は、どんな困難の中でも神様に望みを置き、不安よりも信仰を選ぶ姿勢を貫いたのです。

その信頼の心は、たとえば彼が裕福な家庭に生まれながらも自ら慎ましい生活を選び、貧しい人々のもとに身を置いたことにも表れています。施しをするだけでなく、「ともに生きる」ことを選んだ彼の姿勢は、信仰と愛の一致したかたちでした。

現代の私たちも、困っている人に手を差し伸べるだけでなく、寄り添い、ともに歩む心を持つことの大切さを、カエタノの生涯から学ぶことができるのではないでしょうか。

5. カトリック的ポイント解説|信仰・神学・祈りとの関係

聖カエタノの信仰の中心には、「神の愛にこたえる誠実な生活」がありました。

当時、教会の中には形式だけの信仰が広がっていましたが、彼は「祈りと行動の一致」を強調しました。神様に祈ることと、日常の中でその愛を生きることが切り離されてはならない——これは現代のカトリック信仰にも通じる大切なメッセージです。

また、彼が創設した贖い主会は、神のあわれみとゆるし、そして人々の救いを中心にすえた修道生活を送りました。こうした霊的な姿勢は、後の教会改革の流れにも良い影響を与えたといわれています。

さらに、カエタノは「司祭の質の向上」も重視し、信仰に生きる模範としての聖職者のあり方を模索しました。これは今日の神学校教育や司祭養成にもつながる視点です。

6. 聖カエタノ|ゆかりの地・書籍・芸術作品

  • 生誕地ヴィチェンツァ
    現在もカエタノの名は町で親しまれており、記念の像や教会があります。
  • ナポリの聖パオロ・マッジョーレ教会
    彼が晩年を過ごし、今もその遺体が安置されている教会です。
  • 贖い主会の修道院(テアティノ会)
    イタリア各地に現存し、今もその精神を受け継いで活動しています。
  • 書籍
    「The Life of St. Cajetan, Count of Tiene: Founder of the Theatines」(原著1753年、英訳1888年)、Saint Cajetan(René de Maulde‑la‑Clavière著、1913年)などの伝記があります。
    残念ながら日本語での詳しい伝記は多くありませんが、カトリック関係の図書館や書店で探してみるのもおすすめです。
  • 芸術作品
    バロック時代の絵画や彫刻のモチーフとして、祈る姿の聖カエタノが描かれることがあります。とくにナポリでは、彼を守護聖人として敬愛する人が多いようです。

7. まとめ|今日の聖人から何を学ぶ?

私たちも、自分の信仰を、行動であらわしてみましょう

聖カエタノは、言葉だけでなく、自分の生き方そのもので神様への愛を表しました。そして、困っている人々とともに生き、教会のあるべき姿を追い求めました。

現代の私たちも、家庭や仕事、地域の中で「神様の愛を届ける人」として、少しずつでも歩んでいくことができます。

明日もまた、別の聖人の生き方をたどりながら、日々の信仰と優しさを深めていけたらうれしいですね。