11月7日は、カトリック教会で「聖エンゲルベルド1世」を記念する日です。
彼はドイツ・ベルクの貴族の家に生まれ、若き頃には武力で皇帝に対抗して破門されたものの、その後、信仰を取り戻し、教会と民を守るために身を捧げました。
信仰と責任、そして犠牲の物語を持つ彼の生涯には、今も学ぶべきことがたくさんあります。
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聖エンゲルベルドは、1185年頃にベルク伯家に生まれました。若き日は、皇帝オットー4世と対立し、武器を持って立ち上がったために破門されるという過激な行動もありました。
しかし、その後に改心し、信仰の道に戻りました。
また、若いうちから教会での地位を与えられており、例えばケルン大聖堂の前身役職に就くなど、エリートとして教育を受けていました。
1217年にケルンの大司教に就任し、その後ドイツの行政を任されるなど、教会的にも世俗的にも大きな責任を担いました。
彼は異端への反対運動を熱心に行い、修道院や信者たちを守るために尽力しました。例えば、女子修道院が財産を奪われそうになったときに介入したことが知られています。
そのような正義感ゆえに、貴族や世俗の権力者からの反発も受けました。
最終的にはイーゼンベルクの従兄弟フリードリヒが女子修道院の財産を奪おうとした際、それをやめさせようとして反発を買い、暗殺されてしまいます。彼の遺体は47箇所以上に傷を受けていたと伝えられています。
1225年11月7日、教会を奉献するため移動中、フリードリヒらの手によって襲撃され、殺害されました。
彼の死は「殉教」として位置づけられています。その後、ケルン大聖堂には彼の遺物が安置され、各地で信仰の対象となりました。
彼の名言の出典は確認できませんでしたので、代わりに彼のエピソードから学びましょう。
修道院の女子修道院が財産を奪われそうになった際、聖エンゲルベルド1世は自ら動き、従兄弟にその行為を止めるよう要求しました。これは「信仰を守るためには、弱い立場の者を守る」という彼の強い信念を示しています。
この姿勢から私たちは、「困っている人のそばに立つ」という現代の信仰生活にも通じる生き方を学べます。
「正義と弱者の擁護」「信仰のための犠牲」です。教会の制度や世俗の権力が交錯する中で、修道者・信者を守るため身を挺しました。
たとえば「自分が信じる価値を守る」「弱い立場にある人々を無視せず手を差し伸べる」という行動が挙げられます。
聖エンゲルベルド1世の生涯は、ただ教会の儀式をこなすだけでなく、具体的な命や自由を守るための信仰であったことを思い起こさせます。
聖エンゲルベルド1世は、貴族出身でありながらも、教会と弱者を守るために命を捧げた人物です。若い頃の過ちから立ち直り、司教・大司教として教会の改革と平和の確立に尽くしました。
最期には、信仰と正義のために命を落とすという犠牲を通じて、「真の信仰とは行動すること」というメッセージを今に伝えています。
私たちもまた、日々の暮らしの中で「困っている人のそばに立つ」「信じる価値を守る」そんな小さな行動を、彼の生涯から学びたいものです。