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今日の聖人は聖アンジェラ・メリチ|世界に広がるウルスラ会の母[1月27日]

1月27日は、カトリック教会で「聖アンジェラ・メリチ」を記念する日です。

彼女は、祈り深い生活を土台にしながら、子どもたちの教育に心を注いだ女性でした。

修道院の外に出て活動するという、当時としてはとても新しい道を選んだ人でもあります。

信仰と学びを結びつけたその生き方は、今の時代にも静かに語りかけてきます。

2 聖アンジェラ・メリチ|プロフィール

  • 名前
    アンジェラ・メリチ/Angela Merici
  • 生没年
    1474年〜1540年
  • 出身地・時代背景
    北イタリア生まれ。
    ルネサンス期のイタリアで、社会や教会が大きく動いていた時代です。
  • 肩書き・役職
    ウルスラ会創立者
    信徒教育者

3 聖アンジェラ・メリチの生涯

アンジェラは、北イタリアの信仰深い家庭に生まれました。

幼いころから祈りと黙想を大切にし、神と向き合う時間を愛していたと伝えられています。

青年期からの転機

成長したアンジェラは、聖フランシスコの第3会に入りました。

修道院に入るのではなく、普通の生活を続けながら、心は修道者として生きる道を選んだのです。

この選択は、後の彼女の活動につながる大切な一歩でした。

信仰と活動の展開

アンジェラは、ブレシアの町で子どもたちの信仰教育が十分でないことに心を痛めました。

特に女の子たちは、学ぶ機会そのものがとても少なかったのです。

彼女は同じ思いを持つ仲間を集め、祈りと話し合いを重ねました。

そして1535年、子女の信仰と道徳を育てることを目的とした会を創立します。

この会は、保護者として聖ウルスラを選び、ウルスラ会」と名づけられました。

それまでの女子修道会は、静かに祈る観想生活が中心でした。

しかしアンジェラの考えた会は、社会の中に出て、人を育てることを使命としたのです。

これは、女子教育の歴史の中でも画期的な出来事でした。

晩年とその後の評価

アンジェラは1540年にこの世を去りました。

彼女の死後、ウルスラ会はミラノ司教カロロ・ボロメオによって正式に整えられます。

会はアンジェラ会とウルスラ会に分かれながらも、その精神は受け継がれていきました。

1936年には聖ウルスラ修道会が日本にも来日します。

仙台や東京などで、学校教育や福祉活動を通して社会に貢献しています。

聖アンジェラ・メリチの名言・エピソードから学ぶ

聖アンジェラは、多くの手紙や霊的勧告を残しました。

その中で、次の言葉が伝えられています。

神への信頼を失わず、愛をもって歩みなさい。

この言葉は、彼女が困難な状況でも祈りを土台に行動していた姿勢をよく表しています。

教育も奉仕も、まず神への信頼から始まるという教えです。

カトリック的ポイント解説

聖アンジェラが大切にしたのは、祈りと良心でした。

深い祈りの中で神の声を聴き、その導きに従って行動することを重んじたのです。

また、女性や子ども一人ひとりの尊厳を強く意識していました。

この姿勢は、現代の信仰生活においても大切なヒントを与えてくれます。

忙しい毎日の中でも、祈りと学びを切り離さずに生きること。

それが、アンジェラの残したメッセージです。

聖アンジェラ・メリチ|ゆかりの地・書籍・芸術

イタリアのブレシアは、聖アンジェラの活動の中心地です。

現在も、彼女にゆかりのある教会や記念地が残されています。

また、ウルスラ会の歴史を紹介する伝記や教会文書が、各国で出版されています。

絵画では、祈る姿や子どもたちに教える場面が描かれることが多い聖人です。

7 まとめ|今日の聖人から学べること

聖アンジェラ・メリチは、祈りと行動を結びつけた聖人でした。

修道院の外に出て、人を育てるという新しい道を切り開いた勇気ある女性です。

彼女の生涯は、信仰が社会の中で生きる力になることを教えてくれます。

学ぶこと、教えること、支え合うこと。

そのすべてを神への信頼の上に置くことが、今も私たちへの招きとなっています。

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