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今日の聖人は福者ヤコブ・アルベリオーネ司祭|メディア宣教の道を切り開いた“パウロ家族”の創立者[11月26日]

11月26日は、カトリック教会で「福者ヤコブ・アルベリオーネ司祭」を記念する日です。

彼は20世紀における「メディア宣教のパイオニア」と呼ばれ、出版・映像・放送をとおして福音を届ける新しい道を切り開きました。

多くの修道会や在俗会からなる「パウロ家族」を生み出した彼の歩みは、現代の教会にも大きな影響を与えています。

福者ヤコブ・アルベリオーネ|プロフィール

  • 名前
    ヤコブ(ジャコモ)・アルベリオーネ/Blessed James Alberione
  • 生没年
    1884〜1971年
  • 出身地・時代背景
    イタリア北部クネオ県の農家に生まれる。近代化とメディア発展が進む20世紀初頭。
  • 肩書き・役職
    司祭、聖パウロ修道会創立者、「パウロ家族」の創立者

聖ヤコブ・アルベリオーネの生涯

青年期からの転機

アルベリオーネは1884年、イタリアの貧しい農家に生まれました。6歳のとき、先生に将来の夢を聞かれ、ためらいなく「ぼくは司祭になります」と答えたというエピソードは有名です。

司祭への道を歩むため、彼は1896年にブラの小神学校に入学しました。しかし、仲間から回ってきた“不適切な本”がきっかけで心が乱れ、1900年に退学することになります。

その後、同年の10月にアルバの大神学校で学び直し、新たな一歩を踏み出しました。

信仰と活動の展開

時代は19世紀の終わり。教皇レオ13世は「新しい世紀のために祈るように」と世界中の信徒に呼びかけていました。

1900年12月31日〜1901年1月1日
この年越しの夜、神学生のアルベリオーネはアルバ司教座聖堂で深い祈りの時間を過ごします。そこで彼は聖体から特別な光を受け、「みな、わたしのもとに来なさい」というイエスの招きと、「新世紀の人びとのために働きなさい」という強い使命感を胸に刻みました。

この体験は、彼の人生の基礎となる“インスピレーション”として語り継がれています。

1907年、アルベリオーネは司祭に叙階します。当時、社会では出版を通じて教会に反対する思想が広まり、世論に大きな影響を与えていました。

「ならば教会も、出版とメディアで福音を伝えなければいけない」
これは彼が生涯貫いた核心的な考えでした。

1914年、彼はついに出版使徒職のための修道会、聖パウロ修道会(パウリスト会)を創立します。

多くの修道会の誕生と「パウロ家族」

アルベリオーネ神父の使命は広がり続けました。

  • 1915年:テレザ・メルロとともに「聖パウロ女子修道会」創立
  • 1923年:「師イエズス修道女会」創立(聖体・司祭のための奉仕)
  • その他、さらに2つの女子修道会、4つの在俗会、協力者会を設立

これら10の会をまとめて「パウロ家族(Famiglia Paolina)」と呼びます。彼らの使命は、「道・真理・いのちであるキリストを、あらゆるメディア手段で人びとに伝えること」でした。

当時、メディアで福音を語ることは珍しく、ときに理解されない時代でもありました。しかしアルベリオーネ神父は、祈りのうちに神の導きを確信すると、どんな困難にも立ち向かいました。

1923年、病に倒れた際、彼はキリストからの霊的な声を受けたと語られています。
「恐れることはない。わたしはあなたがたと共にいる。ここから、照らそう。悔い改めの心を持ちなさい。」

この言葉はパウロ家族の霊的支柱となり、今日でも世界中のパウロ家族の聖堂に掲げられています。

晩年の働きと教会の評価

1962〜1965年の第2バチカン公会議において、アルベリオーネ神父はオブザーバーとして参加しました。

公会議では 「広報機関に関する教令」 が発表され、メディアが宣教に用いられるべきであると明確に示されました。

これは彼とパウロ家族にとって大きな励ましでした。彼が人生をかけて実践してきたことが、教会の公的な教えとして認められたからです。

彼は1971年、87歳で帰天しました。2003年4月27日、教皇ヨハネ・パウロ2世により列福され、教会はその生涯を正式に称えました。

福者アルベリオーネの名言・エピソードから学ぶ

「恐れることはない。わたしはあなたがたと共にいる」
(1923年、病床で受けたキリストの励まし)

この言葉は生涯、彼を支え続けた力となりました。
困難に直面しても、神が共にいるという確信があれば、前に進む勇気が湧いてくる。アルベリオーネ神父はその姿勢を実践し、私たちにも示しています。

カトリック的ポイント解説

アルベリオーネ神父が大切にしたテーマは「福音を現代の手段で伝える」ということでした。

彼が生きた時代は新聞・雑誌が強い影響力を持ち始めた時代です。今日のインターネットやSNSと似た状況とも言えます。

“変わる世界で、変わらない福音をどう伝えるか。”
アルベリオーネ神父のビジョンは、現代の教会が向き合う課題とも重なっています。

福者アルベリオーネ|ゆかりの地・書籍・芸術

  • ゆかりの地
    イタリア・アルバには彼の記念館や聖堂があり、パウロ家族の本部も近くに置かれています。
  • 著作
    霊性書・講話・書簡などがパウロ家族によって多数刊行。
  • 芸術作品
    ローマやアルバの教会には、彼の像や肖像画が飾られています。

まとめ|今日の聖人から学べること

福者ヤコブ・アルベリオーネ司祭は、メディアの力を福音宣教に生かすという、画期的な使命を実行した司祭です。

祈りの中で受けたインスピレーションを生涯大切にし、時代の課題に挑み、10の会からなる「パウロ家族」を創立しました。

彼の生き方は、変化の激しい時代にあっても、神からの導きに従い、勇気を持って一歩前へ踏み出す大切さを私たちに教えてくれます。

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