1月12日は、カトリック教会で「聖マルグリット・ブルジョワ修道女」を記念する日です。
聖マルグリットは、祈りと行動を結びつけ、教育を通して人びとに希望を届けた女性でした。
家庭から始まった小さな奉仕は、新しい大陸へと広がり、多くの子どもたちの未来を支える力となっていきます。
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マルグリットは、裕福な商人の家に生まれ、幼いころから信仰を大切にする家庭で育ちました。
17歳のときに母を亡くしてからは、家事と幼い兄弟の世話を担いながら、貧しい家庭の子どもたちに読み書きを教えるようになります。
この経験が、彼女の教育への使命感を深めました。
1640年、指導司祭の導きにより私的誓願を立て、生涯を神にささげる決意をします。
彼女は、祈りに閉じこもるのではなく、聖母マリアのように人びとのもとへ出て行く生き方を理想としました。
家族と離れ、3人の同志とともに共同生活を始め、トロア市で女子教育に力を注ぎます。
1653年、マルグリットはカナダへ渡ります。
フランス移民の子どもたちだけでなく、先住民族イロクア人の娘たちにも教育の機会を与えました。
彼女たちは学校を次々に設立し、「囲い」をもたない修道会という、当時としては画期的な生活様式を実践します。
この歩みは、コングレガシオン・ド・ノートルダムとして1702年にローマから正式に認可されました。
多くの困難や誤解に直面しながらも、マルグリットは教育への情熱を失いませんでした。
1700年、静かにこの世を去りますが、彼女の志は修道会の活動として今も受け継がれています。
確かな記録に残る彼女の姿勢は、「行動する信仰」にあります。祈りと教育を切り離さず、必要とされる場所へ出向いた生き方は、多くの女性たちの模範となりました。
聖マルグリットが示した大切なテーマは、宣教、教育、聖母マリアへの信心です。
信仰は教会の中だけで完結するものではなく、社会の中で生かされるものだという考え方は、現代のカトリック教育にも深く息づいています。
彼女が創立したコングレガシオン・ド・ノートルダムは、現在も世界各地で教育活動を続けています。
その精神は時代と国境を越え、1933年には日本にも伝えられました。
来日した修道女たちは、福島市、調布市、北九州市などで、幼稚園から小・中・高等学校、短期大学に至るまで、教育を通して社会に貢献してきました。
聖マルグリット・ブルジョワ修道女の生涯は、信仰が具体的な行動となって社会を変えていく力を持つことを教えてくれます。
目の前の子ども一人ひとりを大切にした歩みは、時代や国を超えて今も生き続けています。
私たちもまた、身近な場所で学びと支えを分かち合うことができるのではないでしょうか。