2月20日は、カトリック教会で「聖ヨセフ(レオニッサ)」を記念する日です。
彼は16世紀のイタリアに生き、カプチン会の司祭として遠いトルコまで宣教に赴いた人物です。捕えられ、拷問を受け、国外追放という苦しみを経験しながらも、神への愛を失いませんでした。
困難の中でこそ輝く信仰の姿に、私たちは何を学べるでしょうか。
Contents
ヨセフは1556年、イタリア中部レオニッサに生まれました。
幼いころに両親を亡くし、大学教授であった叔父に育てられます。学問の才能に恵まれ、将来を期待されていました。
しかし彼は世俗的な成功よりも、神との生活を選びました。
フランシスコ会の流れをくむカプチン会に入会し、祈りと清貧を大切にする道を歩み始めます。
当時のヨーロッパは宗教的対立の只中にあり、宣教は命がけの務めでした。
1587年、ヨセフは会からトルコへ派遣されます。
彼はイスラム圏で宣教に力を尽くしましたが、現地の皇帝に捕えられ、激しい拷問を受けました。
それでも信仰を捨てることはなく、やがて国外に追放されます。
イタリアへ戻った後の約20年間、彼は各地を巡り歩き、骨身を惜しまず説教しました。
その情熱は多くの人の心を動かし、信仰へと導いたと伝えられています。
長年の苦労の末、1612年に帰天しました。
彼の生涯は、苦しみを通しても揺るがない信頼の証しでした。
彼の霊性を伝える言葉として知られているのが、「苦しみの中でこそ、神の愛はより深くなる」という趣旨の教えです。
これは彼の宣教体験、とくに捕縛と拷問の経験に基づく霊的理解から来ています。
苦しみを避けるのではなく、そこに神の働きを見いだす姿勢は、現代にも通じる信仰の核心です。
ヨセフが大切にしたのは、宣教への情熱と忍耐です。
カプチン会の精神である清貧と単純さを守りつつ、福音を伝える勇気を持ちました。
現代に生きる私たちも、大きな舞台でなくても、自分の置かれた場所で誠実に信仰を生きることができます。
困難の中でも神を信頼する姿勢は、家庭や職場での小さな試練にも光を与えてくれるでしょう。
彼の出身地レオニッサや、活動したイタリア各地にはゆかりの教会が残されています。
また、カプチン会の歴史を扱う資料の中で、その宣教と苦難の姿が紹介されています。
宣教師として鎖につながれた姿で描かれることもあり、苦難と信仰の象徴とされています。
聖ヨセフ(レオニッサ)は、学問の将来を捨て、神との生活を選びました。
トルコでの宣教、捕縛と拷問、そして追放という厳しい体験を通しても、信仰を手放しませんでした。
帰国後の20年間も説教に尽くし、多くの人を導きました。苦しみの中でも神を信頼し続ける姿は、私たちに勇気を与えます。
今日という一日、困難の中でこそ神に目を向ける心を大切にしたいものです。