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天使間アルマゲドンNo.2

ルシファーは腹心の部下に新しい律法について告げ、北の領地への行進を指示します。彼は軍団の指導者たちを召集し、メシアの迎えと新しい律法の伝達に備えるように促します。ルシファーは欺瞞的な言葉で仲間を惑わせ、多くの天使が彼に従います。

ルシファーの密命、軍団の中に

ルシファーは、寝ている腹心の部下を起こしました。

「愛する友よ、眠っているのか? かつて、私が自分の心をお前に打ち明けたように、お前もお前の心を私に打ち明けた。だから、こうして話すのだ。

全能の主から出た、あの昨日の命令がどのようなものであったか、お前は覚えているはずだ。

新しい律法が課せられたのだ。新しい律法が出された以上、仕える我々にも、また新しい心が生ずるのは当然だと言えよう。協議の場を設けて、今後どのような不測の事態が生じるか話し合う必要がある。

これ以上のことを、ここで口にするのは危険だ。

だから、我々が指揮している隊長たち全員を召集してもらいたい。そして、薄暗い夜が明ける前に、全能の主の命に従って、私も全軍も、急ぎ北の領地へ行進を開始する、と。

そして、すべての階層の天使の間に新しい律法を伝えようとしている、我々の王にして偉大なメシアをいかに迎えるか、それにふさわしい饗応の準備をしたい、とも言ってもらいたい」

ルシファーの軍団は、全天使の3分の1

このように、ルシファーは意味ありげなことを、合間を縫って異様な感じで語り、その誠実な心に探りを入れ、その心を惑わそうとしました。

つまり、ルシファーは欺瞞に満ちた言葉を使い、腹心の仲間がまだはっきりしない頭に、邪悪な考えを吹き込んだのです。

やがて、ルシファーの腹心は自分の指揮下にいる、それぞれの指揮の任に当たる天使たちを、時に多く呼び寄せ、時には一人ずつ呼び寄せ、指示に従うよう伝えました。

一同は、今まで通りの命令と自分たちの偉大な指導者の権威ある声に従います。つまり、ルシファーの名前は天使たちの間でも尊敬され、彼の天における地位は高かったのです。

星の群れを率いる明けの明星のようなルシファーに魅了され、その虚言に惑わされて、彼に従った者の数は、実際に全天使の3分の1にも及んでいました。