『クロノバイザー』で、過去が見える
アメリカのSF作家、T・H・シャーレッドの『E for Effort』(1947年)。このSFに過去に起こったすべての出来事を映像で映し出す「タイムビューワー」が登場します。
このSFの「タイムビューワー」が、バチカンではテレビのように過去が見えるタイムマシン「クロノバイザー」です。
機器の形状としては家具のキャビネットのような外観と大きさで、音声を発するスピーカーと、ブラウン管(CRT)モニターが装備されているそうです。
YouTube動画もありますので、掲載しておきます。
Vatican Sitting On Time Machine?(英語解説)
クロノバイザーは1950年代に、博学の聖職者でありエクソシスト(悪魔祓い師)であるペッレグリーノ・エルネッティ(1925-1994)が主宰する科学者集団によって開発されたといわれている。
機器本体を写した写真などは残されていないというが、超常現象ジャーナリストのジョン・チャンバーズ氏によれば、クロノバイザーは確実にバチカンに存在し、過去を"見る"性能を現在もまだ有しているということだ。
この事実を知られないために、バチカンは細心の注意を払って外部には一切情報を漏らさないよう代々箝口令が敷かれているという。特に邪悪な意図を持つ諸勢力の手に渡ることを最も警戒しているらしい。
「クロノバイザー」は、エルネッティをはじめ、ノーベル賞物理学者のエンリコ・フェルミ(1901-1954)、ロケット技術開発のパイオニアであったヴェルナー・ブラウン(1912-1977)らを含む12人の気鋭の科学者によって開発が行われたという。
「彼はこのような事柄について嘘をつく男ではないだろう」
ペッレグリーノ・エルネッティについて、フランソワ・ブリュヌ神父はこう評しています。
ペッレグリーノ・エルネッティ神父によれば、クロノバイザー研究開発チームにはイタリア生まれのノーベル賞物理学者エンリコ・フェルミ博士や、ナチス・ドイツでロケット開発を指揮し、戦後はアメリカに移ってアポロ計画の中心人物となったヴェルナー・フォン・ブラウン博士も含まれていたという。当時における人類最高の叡智を結集して生み出されたクロノバイザーは(ブラウン管の)テレビに似た形状で、スピーカーとボタンやレバー、アンテナ等を備えており、チューニングを合わせると宇宙に“浮遊”する残留電磁放射を捉えて過去の光景を映し出すメカニズムとされる。
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』とクロノバイザー
その内容について、一部のファンの間で「クロノバイザーをめぐる物語になる」との噂があったようですが、実際は過去に戻るだけなのか?
まとめ
過去が見える『クロノバイザー』は、SFを通り越しています。こういう情報が、ネットで見られるから面白い世の中になったものです。この記事を掲載したサイト名が『知的好奇心の扉 トカナ』。
徳間書店の『超知ライブラリー』みたいな名前ですね。『超知ライブラリー』って、知っていますか。