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ジョン・マーティン〈ソドムとゴモラ〉〈ソドムとゴモラ〉

ロトは、叔父さんアブラハムと別れた時、
この町ソドムを選んだって知ってた?

ソドムの町が繁栄していたから
また、果樹もたくさん茂っていたから。

そして、ワシがどうして、
ソドムとゴモラを滅ぼしたか話すね。

町の実態を調べさせるために
天使2人をソドムに送る前に、
ワシと天使2人でアブラハムを訪ねたのね。

アブラハムが、ワシにしつこく聞くのよ。
「正しい人が……
50人にいたら、滅ぼしますか?」
ワシ「滅ぼさない」

「45人にいたら、滅ぼしますか?」
ワシ「滅ぼさない」

「40人にいたら、滅ぼしますか?」
ワシ「滅ぼさない」
...
...
...
...
「10人にいたら、滅ぼしますか?」
ワシ「滅ぼさない」

まあ、正しい人が10人までなら
と、アブラハムも納得したんだけど。

その後、ソドムに天使二人を送ったの。
送った天使二人の報告が来てね。

正しい人は、ロトの家族4人だけ、と。
ロトと妻、娘2人しかいなかったと。

かつて、ワシはノアに
もう2度と大洪水を起こさないと約束した。
だから、町を滅ぼすのは心が痛むんだよ。

洪水ではなく火柱にしたのはそのため。
火柱なら、一瞬ですべて消えちゃうから。

それほど、ソドムとゴモラはアウトだった。

ソドムの破壊〈ソドムの破壊〉

「ソドミー」って言葉知ってる?
みんなも知っていると思うけど。
ソドムとゴモラ人の性癖が異常すぎたの!

ここに書けないから「ソドミー」で検索して。
単なるホモやレズくらいなら、ワシ許したのよ。
でも、天使にまで手を出そうとしたんだから
もう、呆れ果ててしまったの。

ロトは天使の代わりに
「処女の二人の娘を代わりに差し出します」
と、彼らに提案したんだけどね、
彼らは、天使にしか目がいかなかったの。
さらに、ロトにまで危害を加えようとした。

だから天使二人は、彼らの目を見えなくして
ロトの家族を守り、すぐ出発させようとした。
その夜、4人は街を離れたの。

ロトの奥さん、天使の報告にあったけど
少し、ソドム人の悪い気質を持ってたのね。
でも、持ってるだけで実行してなかったから
正しい人に入れたんだけど。

殺したいと思っても、じっさい殺さなければ
罪には問われないでしょ。

だけど、ちゃんと釘を刺しておいたのよ。
「何が起きようと、後ろを振り向くな」と。

結局、ロトの奥さん振り向いてしまった。
ソドムの生活に未練があったのね。

「でも、どうして塩柱にしたのか?」

硫黄の光でめくらにするとかでも
よかったんだけどね。
あっ、塩と言っても岩塩だからね。

振り向いたロトの奥さん、
そのまま岩塩の彫刻にしたの。
後世の人が見たら、はっきりと
ソドムとゴモラの天罰を思い出すようにね。

助かったのは、ロトと二人の娘だけ。
この娘、後でとんでもないことを
父ロトにするんだけど、それは次回にね。

【お詫び】 ただの冗談です。イエス様やキリスト教に対する悪意はありません。