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ブレイク〈アベルの死を嘆くアダムとイヴ〉ブレイク〈アベルの死を嘆くアダムとイヴ〉

ついに語るときが来たかな。
今日、ワシちょっと真面目です。

人類初の殺人事件て知ってるかな?
そう、カインのアベル殺し。
でも、本当の理由はワシの好き嫌いが
原因だったと知っていたかな?

ワシ、肉食主義者。野菜より、肉が好きなの。
世界のどの国も、たとえばギリシャでも
お供えは、子羊とかで肉なの。

それは、世界の神はみんなワシだから。
前に話したけど、覚えてるかな。

話を戻すと、
カインとアベルは、アダムとエバの子ども。
兄カインは、イブの性格に似て神経質で暗い。
弟アベルは、アダムの性格に似て
素直で明るい。カインとアベルは、
小さい時からワシにお供え物をしてきたの。

カインは田畑の農作物
そして、アベルは子羊の肉、今のラムね。

ワシ、基本肉好きだから
アベルのお供え物子羊 - ラムが好きなの。
カインの農作物は、とりあえず受け入れていたの。
カインもアベルと同じくらい可愛かったからね。

でも、二人とも大きくなってきて
ワシ知らずしらずに、アベルには優しく
カインには冷たくなってしまった。

アベルの子羊の肉ばかり食べてしまって
カインの農作物は、食べずにいたの。
ワシの大失敗!

カインが、「どうして食べてくれないの」と
怒って、ふさぎこんでしまった。
そして、とうとう、カインは、
アベルを殺そうと考えちゃったのね。

「おい、アベル。あとで野原にこないか?
いつも、羊の世話ばかりで大変だろ
少しは野原の空気を吸って、気分転換しろよ」
「そうだね、兄さん。野原で遊ぼう」

カインは、野原の茂みでアベルを殺した。

「アベルはどこにいるのか」
ワシ、カインに聞いたのよ。
「知りません。わたしは弟の番人でしょうか」
カインは、そっぽ向いて答えた。

だから、ワシはカインを追放したの。

そしたら、
「みんなが、わたしに殺意を持っています」
と、カインはワシに助けを求めてきたの。

「大丈夫、あなたは殺されないよ。
ワシ、あなたに印をつけるから」
と、言ってやったけどね。

だけど、よく考えると、アダム一家の他には、
まだ世界に人がいないのよ。
「みんなが、わたしに殺意を持っています」
の「みんな」って誰なのかしら?
まあ、ワシも考えずに
「大丈夫...」って答えたけどね。

「えっ、カインにつけた印って何かって?」
内緒、秘密よ......彼を見て感じればいいの。

カインがアベルを殺すことは
ワシ、前からわかっていたけど、
アダムとイブに知らせなかった。

なぜなら、
アダムとエバの新しい子の子孫が繁栄した時、
召使が必要になるでしょ。
カインの子孫が、召使になるようにしたの。

「えっ、ヒドい、酷い!」って
世界には、調和が必要なの。
男もいれば女もいる、貴族もいれば平民もいる。
これって、世界の理(ことわり)なのよ!

ワシの神様たる所以がわかった!
ちょ〜っと、冷たいワシの顔が出たかな。

【お詫び】 ただの冗談です。イエス様やキリスト教に対する悪意はありません。