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ヤコブとヨセフの上着〈ヤコブとヨセフの上着〉

〈創世記 第37章-2〉

さてルベンは穴に帰って見たが、ヨセフが穴の中にいなかったので、彼は衣服を裂き、兄弟たちのもとに帰って言った、
「あの子はいない。ああ、わたしはどこへ行くことができよう」

彼らはヨセフの着物を取り、雄やぎを殺して、着物をその血に浸し、その長そでの着物を父に持ち帰って言った、
「わたしたちはこれを見つけましたが、これはあなたの子の着物か、どうか見さだめてください」

父はこれを見さだめて言った、
「わが子の着物だ。悪い獣が彼を食ったのだ。確かにヨセフはかみ裂かれたのだ」

そこでヤコブは衣服を裂き、荒布を腰にまとって、長い間その子のために嘆いた。子らと娘らとは皆立って彼を慰めようとしたが、彼は慰められるのを拒んで言った、
「いや、わたしは嘆きながら陰府に下って、わが子のもとへ行こう」

こうして父は彼のために泣いた。

さて、かのミデアンびとらはエジプトでパロの役人、侍衛長ポテパルにヨセフを売った。