七つの燭台(七つの教会〉に宛てた手紙1
【命の木の実を食べること】とは、永遠の命を得るということ。
【イゼベル】バアル宗教を導入して、ヤハウェの預言者を迫害、殺害しました。聖書では、「バアル」は人身供犠を求める偶像神として否定的に描かれ、アブラハムの宗教に対する「異教の男神」で、相対する女神は「アシュタロテ」です。
デューラー〈7つの燭台に永遠なる者を見るヨハネ〉
ヨハネの黙示録 第2章〜七つの燭台(七つの教会〉
エフェソにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
「右の手に七つの星を持つ者、七つの金の燭台の間を歩く者が、次のように言われる。わたしは、あなたのわざと労苦と忍耐とを知っている。また、あなたが、悪い者たちを許しておくことができず、使徒と自称してはいるが、その実、使徒でない者たちをためしてみて、にせ者であると見抜いたことも、知っている。あなたは忍耐をし続け、わたしの名のために忍びとおして、弱り果てることがなかった。
しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。そこで、あなたはどこから落ちたかを思い起し、悔い改めて初めのわざを行いなさい。もし、そうしないで悔い改めなければ、わたしはあなたのところにきて、あなたの燭台をその場所から取りのけよう。
しかし、こういうことはある、あなたはニコライ宗の人々のわざを憎んでおり、わたしもそれを憎んでいる。耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、神のパラダイスにある命の木の実を食べることをゆるそう」
スミュルナにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
「初めであり、終りである者、死んだことはあるが生き返った者が、次のように言われる。わたしは、あなたの苦難や、貧しさを知っている(しかし実際は、あなたは富んでいるのだ)。また、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユダヤ人でなくてサタンの会堂に属する者たちにそしられていることも、わたしは知っている。
あなたの受けようとする苦しみを恐れてはならない。見よ、悪魔が、あなた方のうちのある者をためすために、獄に入れようとしている。あなた方は十日の間、苦難にあうであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、いのちの冠を与えよう。耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者は、第二の死によって滅ぼされることはない」
ペルガモンにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
「鋭いもろ刃の剣を持っている方が、次のように言われる。わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、わたしの名を堅く持ちつづけ、わたしの忠実な証人アンティパスがサタンの住んでいるあなた方の所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。
しかし、あなたに対して責むべきことが、少しばかりある。あなた方の中には、現にバラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不品行をさせたのである。同じように、あなた方の中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。だから、悔い改めなさい。そうしないと、わたしはすぐにあなたのところに行き、わたしの口の剣をもって彼らと戦おう。耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、隠されているマナを与えよう。また、白い石を与えよう。この石の上には、これを受ける者のほか誰も知らない新しい名が書いてある」
テュアティラにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
「燃える炎のような目と光り輝く真鍮のような足とを持った神の子が、次のように言われる。わたしは、あなたのわざと、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐とを知っている。また、あなたの後のわざが、初めのよりもまさっていることを知っている。
しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは、あのイゼベルという女を、そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。わたしは、この女に悔い改めるおりを与えたが、悔い改めてその不品行をやめようとはしない。
見よ、わたしはこの女を病の床に投げ入れる。この女と姦淫する者をも、悔い改めて彼女のわざから離れなければ、大きな患難の中に投げ入れる。
また、この女の子供たちをも打ち殺そう。こうしてすべての教会は、わたしが人の心の奥底までも探り知る者であることを悟るであろう。そしてわたしは、あなた方ひとりびとりのわざに応じて報いよう。
また、テュアティラにいるほかの人たちで、まだあの女の教を受けておらず、サタンの、いわゆる「深み」を知らないあなた方に言う。わたしは別にほかの重荷を、あなたがたに負わせることはしない。ただ、わたしが来る時まで、自分の持っているものを堅く保っていなさい。
勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を授ける。彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを治めるであろう。それは、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同様である。わたしはまた、彼に明けの明星を与える。耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』
〈イゼベル〉出典
- 黙示録の始まり〜七つの金の燭台(教会)
- 七つの燭台(七つの教会〉に宛てた手紙1
- 七つの燭台(七つの教会〉に宛てた手紙2
- 二十四の座と二十四人の長老〜四つの生き物
- 巻物と七つの封印と子羊
- 第一から第六の封印が解かれる時〜黙示録の四騎士
- 地の四方の風をおさえる4人の天使
- 小羊が第七の封印を解いた時〜ラッパを吹く7人の天使
- イナゴ〜ユーフラテス川畔の4人の天使
- 御使の手から巻物を受け取って食べるヨハネ
- 異邦人の庭と二人の預言者〜大七のラッパ
- 太陽をまとう女と七つ頭の龍〜ミカエルと竜の戦い
- 海から上って来る獣と子羊の角の獣 666の刻印
- シオン山に立つ子羊〜倒れるバビロン〜刈り取り
- モーセの歌と小羊の歌〜七つの金の鉢を七人の御使に
- 七つの鉢〜ハルマゲドンに王たちを召集
- バビロンの大淫婦〜昔はいたが今はいないという獣
- バビロンの大淫婦、焼かれる。バビロンの滅亡と嘆き
- 小羊の婚姻と一頭の白い馬に乗る騎士
- 閉じ込められるサタン〜千年王国〜サタンの最終的な敗北
- 新しい天と地のエレサレム
- いのちの木〜わたしはすぐに来る。