アートバイブル1話5分で読める聖書

旧約聖書・新約聖書はとても読みづらいです。
この絵画で分かりやすい聖書は、
ギリシャ神話〉と同じく映画・美術鑑賞に
とても役に立つ聖書・アートバイブルです。
失楽園

全能の神の独り子(イエス)、いよいよ天使間アルマゲドンに出陣!

ルシファーの新兵器に対し、神の軍団は山々を投げつけるという手段を取りました。新兵器を潰されたルシファーの軍勢も山々を投げ対抗します。アルマゲドンの戦い2日目にして混沌を極め、今や天国は荒れ放題。
しかし、これこそが全能の神の意図でした。この状態を救う役割を独り子に与えるためだったのです。そして、アルマゲドン3日目の朝、独り子は全能の神の武器を身につけ出陣します。

失楽園(天使間アルマゲドン)

全能の神、独り子に出陣を告げる。

「既に二日が経過した、だから、第三日目は汝に委ねる。
わたしはそのことを汝のために前から定め、この大いなる戦いを終結させる光栄を汝に与えようとして、今まで事態の推移を黙認してきた。
なぜなら、汝以外にはいかなる者も、この大役を果たしうるものはいないからだ。

わたしは、汝のうちに無限の力と権能を注ぎ込んでおいた。それは、天国と地獄におけるすべての者に比類なき汝の力を知らしめるため。また、やがて汝によって鎮められるはずのこの度の騒乱こそ、汝が全てのものの世嗣(よつぎ)、王たるにふさわしいことを示す契機であることを、知らしめるためなのだ。

されば、汝、いと強き者よ、汝の父のカを信じて行くがよい。
わたしの戦車に乗り、天の大地を打ち震わせるこの迅速な車輪を駆って、出撃するがよい。わたしの軍勢を引きつれ、強力かつ全能な武器である、わたしの弓、雷霆と剣を汝のその強い腰におびるがよい。

そして、闇の子らを追い払い、天国のあらゆる境界から最果ての深淵の中へ墜してしまうのだ。こうすることによって、神と、頭に油を塗られた王である救世主を蔑むことがいかなることか、地獄で心ゆくまで充分に学ばせるがよい」

神はこう語られてから、その燦然たる光をまっすぐに御子に投じます。煌々と輝く父なる神の光をその顔に受けられた御子の姿には、神そのものの如く表現を絶するものがありました。

神の独り子、決意を持って神の右の座から立ち上がる。

神の独り子が父なる神に言われました。
「ああ、父よ。
天における最高の王座に坐し給う者よ。
初めより存在する、いと高き、いと聖き、いと善き者よ。
あなたは、常に子たるわたしの栄光を顕わそうとしておられます。わたしもまた、当然常にあなたの栄光を顕わそうとつとめております。

父よ、あなたがわたしを愛し、わたしを通じて御意志を達成することは、わたしの祝福に他なりません。これこそわたしの栄光であり、栄誉であり、この上なき喜びだと思っております。

あなたの与え給う王笏と権力とを、わたしは今己のものといたします。が、やがてこの戦いが終り、あなたが全てになられ、わたしが永久にあなたの中におり、あなたの愛されるすべての者がわたしの中にいる日が来る時、喜んでそれらをお返します。

しかし今、わたしは、あなたの憎み給う者を憎みます。そして、すべてにおいてあなたの像であるわたしは、あなたの柔和を身につけるのと同じく、あなたの怒りも身につけることができます。

わたしはこれから直ちにあなたの御力を身にまとい、あの叛逆者らをあなたに服従することこそ、全き幸福であると示します。その正しい服従の道からあえて離反したルシファーたちを天国から除き、彼らのために設けられたあの恐ろしい住処へ、闇黒の鉄鎖と死ぬことなき地獄へ追い落しましょう。

その時には、あなたの清純な天使たちは、聖なる山を囲みます。そして、あなたに向かって心からなるハレルヤを、いと高き讃美の歌を、わたしを中心にして、共に歌うことでありましょう」
神の独り子はこう言うと王笏の上に身を屈めてから、栄光に輝き給う神の右の座から立ち上がりました。

こうして、第三日目の聖なる朝が明けようとし、その曙光が天の隅々に輝き始めたのです。

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