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イエス、らい病人を直す〈イエス、らい病人を直す〉出典

イエスが山をお降りになると、おびただしい群衆がついてきた。すると、そのとき、ひとりのらい病人がイエスのところにきて、ひれ伏して言った、「主よ、みこころでしたら、きよめていただけるのですが」

イエスは手を伸ばして、彼にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と言われた。すると、らい病は直ちにきよめられた。

さて、イエスがカペナウムに帰ってこられたとき、ある百卒長がみもとにきて訴えて言った、
「主よ、わたしの僕が中風でひどく苦しんで、家に寝ています」

イエスは百卒長に「行け、あなたの信じたとおりになるように」と言われた。すると、ちょうどその時に、僕はいやされた。

それから、イエスはペテロの家にはいって行かれ、そのしゅうとめが熱病で、床についているのをごらんになった。 そこで、その手にさわられると、熱が引いた。そして女は起きあがってイエスをもてなした。

夕暮になると、人々は悪霊につかれた者を大ぜい、みもとに連れてきたので、イエスはみ言葉をもって霊どもを追い出し、病人をことごとくおいやしになった。

これは、預言者イザヤによって「彼は、わたしたちのわずらいを身に受け、わたしたちの病を負うた」と言われた言葉が成就するためである。

ひとりの律法学者が近づいてきて言った、
「先生、あなたがおいでになる所なら、どこへでも従ってまいります」

イエスはその人に言われた、
「きつねには穴があり、空の鳥には巣がある。しかし、人の子にはまくらする所がない」

また弟子のひとりが言った、
「主よ、まず、父を葬りに行かせて下さい」。イエスは彼に言われた、「わたしに従ってきなさい。そして、その死人を葬ることは、死人に任せておくがよい」

ガリラヤの海のキリスト:ドラクロワドラクロワ〈ガリラヤの海のキリスト〉

それから、イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。すると突然、海上に激しい暴風が起って、舟は波にのまれそうになった

ところが、イエスは眠っておられた。そこで弟子たちはみそばに寄ってきてイエスを起し、「主よ、お助けください、わたしたちは死にそうです」と言った。

するとイエスは彼らに言われた、
「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちよ」。それから起きあがって、風と海とをおしかりになると、大なぎになった。

彼らは驚いて言った、
「このかたはどういう人なのだろう。風も海も従わせるとは」

(マタイによる福音書)