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ギュスターブ・ドレ〈エデンの園追放〉ドレ〈エデンの園から追放〉

創世記 第3章

彼らは、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。

主なる神は人に呼びかけて言われた、
「あなたはどこにいるのか」

彼は答えた、
「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わたしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」

神は言われた、
「あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」

人は答えた、
「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」

そこで主なる神は女に言われた、
「あなたは、なんということをしたのです」

女は答えた、
「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました」

主なる神はへびに言われた、
「おまえは、この事を、したので、すべての家畜、野のすべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう」

さて、人はその妻の名をイブと名づけた。彼女がすべて生きた者の母だからである。主なる神は人とその妻とのために皮の着物を造って、彼らに着せられた。

主なる神は言われた、
「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」

そこで主なる神は彼をエデンの園から追い出して、人が造られたその土を耕させられた。神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。

※ケルビム(智天使)=神殿の奉仕者としての天使

ケルビム〈ケルビム〉