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海から上って来る獣〈海から上がってくる獣〉

黙示録の獣についての記述は、古代の聖書における重要なテーマの一つです。聖書の中で、海から上ってくる獣や小羊の角の獣など、異様で神秘的な描写がなされています。

これらの獣たちは、その姿や行動は聖書解釈者や信者たちに深い興味をもたらしています。

黙示録の獣〜海から上って来る獣

わたしはまた、一匹の獣が海から上ってくるのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があり、頭には神を汚す名がついていた。

わたしが見たこの獣は豹に似ており、その足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであった。龍はこの獣に自分の力と位と大いなる権威を与えた。その頭の一つが死ぬほどの傷を受けたが、致命的な傷も治ってしまった。

そこで、全地の人々は驚き恐れ、その獣に従い、また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵しえようか。だれが、これと戦うことができようか」。

この獣には、また、大言を吐き汚れた言葉を語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。

そして彼は、聖徒に戦いを挑みこれに勝つことが許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威が与えられた。地に住む者で、屠られた小羊のいのちの書に、その名が世の初めから記されていない者はみな、この獣を拝むであろう。

耳のある者は、聞くがよい。とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。

竜、海から出てきた獣、および、偽預言者〈竜、海から出てきた獣、および、偽預言者〉

黙示録の獣〜小羊の角を持った別の獣〜666の刻印

わたしはまた、別の獣が地から上ってくるのを見た。それには小羊のような角が二つあり、龍のように物を言った。そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。

また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。

さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。

それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。

また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。

この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六(666)である。

まとめ:黙示録の獣

黙示録の獣についての記述は、神聖な文書である聖書において、人類の善と悪、神と悪魔の対立を象徴的に表現するものです。

海から上る獣や小羊の角の獣の描写は、信仰の視点から見ると、終末の出来事や試練への備えとして解釈されています。これらの象徴的な物語を通じて、信仰者たちは自らの信仰を深め、終末への希望と勇気を得るのです。

[用語解説]
角が十本、頭が七つ
十本の角はパルティアの10人の王。七つの頭はローマの象徴7つの丘、あるいは7人の皇帝。
致命的な傷が治った頭
68年に自殺した皇帝ネロの再来か。ネロは復讐のために、友好国パルティアの軍団を率いて東方からローマに攻め寄せるとされた。
小羊の角を持った別の獣
偽預言者。
獣の数字666
ヘブライ文字もギリシャ文字も、一文字が一定の数意を持っています。名前は表記する文字の合計値から推測されます。「皇帝ネロのヘブライ語表記(QSRNRWN)」が暗示されている?

海から上って来る獣〈海から上って来る獣〉