アートバイブル1話5分で読める聖書

旧約聖書・新約聖書はとても読みづらいです。
この絵画で分かりやすい聖書は、
ギリシャ神話〉と同じく映画・美術鑑賞に
とても役に立つ聖書・アートバイブルです。
天使聖人

大天使ウリエルが、サタンを憎む理由。

ウリエルがサタンに騙されたと気付き、アダムの住む楽園 - パラダイスの護衛ガブリエルに知らせましたが、もはや手遅れでした。これが、ウリエルの悪魔(サタン)に対する怒りの生まれた大きな理由です。
大天使が後悔するのかどうかは想像すらできませんが、下の絵画のウリエルの顔を見ると心が痛みます。この絵画のウリエルの顔には誠実さが溢れていますから。

大天使ウリエル
ジェームズ・パウエル父子〈大天使ウリエル〉聖ヨハネ教会

神の御前に立つ四人の天使の一人ウリエル

ガブリエル、ミカエル、ラファエルと共に「神の御前に立つ四人の天使」の一人です。ウリエルという名前は「神の光」「神の炎」を意味します。ウリエルは焔の剣を持って、エデンの園の門を守る智天使の一人です。

聖書には「ウリエル」といわれる天使が、数カ所出てきます。

1.『創世記』ノアに洪水が迫っていることを報せた天使
2.『創世記』ヤコブと格闘する天使がウリエルである
3.エノクを天国へ引き上げ、天国の案内役を勤めた天使

私には、たとえ文学作品としても、ジョン・ミルトン『失楽園』下巻のエピソードが特に印象的です。

サタンとその子「罪」

「罪」は、天上で父ルシファー(堕天後はサタン)から、父と同じような美しさに恵まれてで生まれました。ところがなんということでしょうか、父子で愛し合い、「罪」はみごもりました。ルシファーの堕天後、「罪」は一人で姿が混沌とした怪物「死」を生みます。その後、「罪」は地獄の門のカギを創造主から預かり、門番となっていました。

地獄から抜け出し、創造主が新たに造られた地球を目指すために、サタンが地獄の門にやってきます。何も知らないサタンと「死」は戦い、まさに決着がつくかと思われた時、「罪」がサタンが自分の父であることに気づき、その場をおさめました。

罪と死に話す
ギュスターブ・ドレ〈罪と死に話す〉失楽園

「罪」が地獄の門を開けると、サタンは地獄を脱して、世界の外縁部(リンボ)に達しました。そこで、ヨセフの夢と同じような天国の階段を見つけ、登ります。すると、澄み切った遥か彼方の空間に大天使が立っていました。

「あの大天使なら地球へいたる道を知っているに違いない」

サタンは若々しい智天使に変身すると、輝ける大天使に近づきました。大天使はサタンの気配に気づき振り返りました。大天使は、ウリエルでした。

悪意あるサタンは問いかけました。

「ああ、ウリエルよ。汝にたずねたい。創造主が恩恵を注ぎ給うた人間がどこにいるのか。人間とはいかなるものか、密かに眺めるか公然と賛美するかしたいと思う」

天使にはもともと必要がないので、「偽善」を見破る資質がありません。ウリエルは答えました。
「美しき天使よ、偉大な創造主の栄光を称えるために、自分の目で確かめたいとは称賛に値する。たとえ、その欲望のために天の住処を出てきたとしてもだ。遥か下の方に見える太陽の光を受けて半球が輝いているのが地球だ。私が指すあの地点が、アダムの住む楽園 - パラダイスだ。この道を行けば迷うことはありえぬ」

かくして、サタンは地球に、アダムの住む楽園 - パラダイス降りたった。

サタンは地球を急襲する
ギュスターブ・ドレ〈サタンは地球を急襲する〉失楽園

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