絵画で分かる旧約聖書・新約聖書

旧約聖書・新約聖書はとても読みづらいです。
この絵画で分かりやすい聖書は、
ギリシャ神話〉と同じく映画・美術鑑賞に
とても役に立つ聖書・アートバイブルです。
天使聖人

大天使ガブリエル

大天使ガブリエル
ダ・ヴィンチ〈受胎告知部分:ガブリエル〉ウフィツィ美術館

キリスト教では、ガブリエル、ミカエル、ラファエルが三大天使。ユダヤ教では、ウリエルを入れて四大天使とします。ガブリエルは智天使(ケルビム、天使9階級のうち第1位)で「神のメッセンジャー(神のことばを伝える天使)」です。記念日は3月24日。

『受胎告知』の際、洗礼者ヨハネとイエスの誕生を告げにきたのが、このガブリエルです。実は、洗礼者ヨハネとイエスはいとこ関係です。

『ヨハネの黙示録』では、ヨハネに神のことばを告げる天使はガブリエルだといわれてます。

(ルカによる福音書 第1章)
そこで御使が彼に言った、
「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい。彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの人々もその誕生を喜ぶであろう。彼は主のみまえに大いなる者となり、ぶどう酒や強い酒をいっさい飲まず、母の胎内にいる時からすでに聖霊に満たされており、そして、イスラエルの多くの子らを、主なる彼らの神に立ち帰らせるであろう。彼はエリヤの霊と力とをもって、みまえに先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に義人の思いを持たせて、整えられた民を主に備えるであろう」

するとザカリヤは御使に言った、
「どうしてそんな事が、わたしにわかるでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています」
御使が答えて言った、
「わたしは神のみまえに立つガブリエルであって、この喜ばしい知らせをあなたに語り伝えるために、つかわされたものである。時が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったから、あなたはおしになり、この事の起る日まで、ものが言えなくなる」

ダ・ヴィンチ「受胎告知」
ダ・ヴィンチ〈受胎告知〉ウフィツィ美術館

そののち、妻エリサベツはみごもり、五か月のあいだ引きこもっていたが、「主は、今わたしを心にかけてくださって、人々の間からわたしの恥を取り除くために、こうしてくださいました」と言った。

六か月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。

御使がマリヤのところにきて言った、
「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」

この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。

すると御使が言った、
「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」

そこでマリヤは御使に言った、
「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」
御使が答えて言った、
「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六か月になっています。 神には、なんでもできないことはありません」

そこでマリヤが言った、
「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。

大天使ガブリエル
ヤン・ファン・エイク〈ガブリエル〉ヘントの祭壇画

(ダニエル書 第8章)
われダニエルはこの幻を見て、その意味を知ろうと求めていた時、見よ、人のように見える者が、わたしの前に立った。わたしはウライ川の両岸の間から人の声が出て、呼ばわるのを聞いた、
「ガブリエルよ、この幻をその人に悟らせよ」

すると彼はわたしの立っている所にきた。彼がきたとき、わたしは恐れて、ひれ伏した。しかし、彼はわたしに言った、
「人の子よ、悟りなさい。この幻は終りの時にかかわるものです」

彼がわたしに語っていた時、わたしは地にひれ伏して、深い眠りに陥ったが、彼はわたしに手を触れ、わたしを立たせて、言った、
「見よ、わたしは憤りの終りの時に起るべきことを、あなたに知らせよう。それは定められた終りの時にかかわるものであるから。あなたが見た、あの二つの角のある雄羊は、メデアとペルシャの王です。また、かの雄やぎはギリシヤの王です、その目の間の大きな角は、その第一の王です。またその角が折れて、その代りに四つの角が生じたのは、その民から四つの国が起るのです」

(ヨハネの黙示録 第1章)
わたしヨハネは、神の言とイエスのあかしとのゆえに、パトモスという島にいた。ところが、わたしは、主の日に御霊に感じた。そして、わたしのうしろの方で、ラッパのような大きな声がするのを聞いた。その声はこう言った、
「あなたが見ていることを書きものにして、それをエペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、ヒラデルヒヤ、ラオデキヤにある七つの教会に送りなさい」

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